気まぐれに始めたドイツ語の学習が地味に続いているので、どうせなら足跡兼自分用備忘録として、ブログの記事にしていこうかと。
第1本目はこちらの動詞について。
hineinversetzen
意味は「自分を相手の立場に置く」「相手の立場になって考える」かな?
いや、これを1語で言うことを選んで言語て。おい。
ドイツやねえ、、、という感じです。
どうやらドイツには「喧嘩の文化(Streitkultur)」なるものがあるらしく
エスカレートしない範囲の建設的な喧嘩(というか議論?)がむしろ推奨される気風があるそうな。
たしかにドイツ人というのは白黒はっきりというか
曖昧さを嫌うlow contextな文化の代表例というイメージです。
言語、文化、歴史などに関心がない人も
ドイツ人と言えは真面目で、少し気難しく、時間にうるさい、みたいなイメージがあるかもしれませんね。
(時間にうるさいに関しては実際全然そんなことないということは、悪名だかきDeutsch Bahnに一度でも乗ったことがある人なら同意いただけると思いますが…)
ドイツと言えばカント、ヘーゲル、マルクス、ニーチェと哲学まわりも有名です。
厳密性が高く、誤解を生む曖昧表現が少ないドイツ語では、確かに哲学的思索はやりやすいような気もします。
日本語と比べると英語も統語論的にはずいぶん硬くしっかりした綺麗な言語だと思いますが、ドイツはさらに輪をかけてきっちりかっちりという感じがしますね。
ドイツに住んで長い日本人のお姉さま知人によると
ドイツに住む外国人はちょい間違ってるドイツ語で押し通すのがスタンダードだとか。
確かに基本的な文型を間違えると伝わらないけど、冠詞や名詞の活用間違いや前置詞の後の格の間違いくらいなら普通に伝わりそう。
古英語では、現代ドイツ語のような名詞と冠詞の活用は存在したとも聞きますが、国際商業語として単純化ダイエットした結果、いまの感じになったのでしょうか。
現代英語からはほとんどの活用が消え去り、ずいぶん単純になりましたもんね。
そのぶん代名詞などを追う手間や、語順の制約など、面倒になっている部分もあるので一概に簡単になったというのもなんだかという気がしますが。
あと英語は発音とスペリングの法則性がなさすぎて鬱陶しいですよね(笑)
まあこれはリンガフランカの運命なのか、はたまたフランス語の影響のせいなのか、それとも活字印刷の浸透したタイミングが悪かったのか…?
ドイツ語はその点、見ればだいたい発音できるのでいいですね。
さて、最後に話を戻しますが
hineinversetzen という語は
hinein (~へ、in, into) + versetzen (動く、move, shift, transfer)
という構造で出来ているようです。
例文をみると、英語のoneself(再帰代名詞)にあたる
sichとともに使われているので
hineinversetzenだけでは文字どおり move to くらいな感じでしょうか。
hineinversetzen sich in ~
「自分を~に置く」
ってのがより正しいのかな…?
となると別にそこまで多くの意味がこもったドイツドイツした動詞って感じでもない気がしてきたぞ…
まあいいか。
コロナがなければ来年中くらいにドイツに1~2年移住しようと思って開始したドイツ語学習ですが、ううむ、未来のことはわかりません。
今はどちらにしても大人しく勉強かな。
ドイツ語は英文法の応用がびびるくらい効く言語なので(ぶっちゃけインド=ヨーロッパ語にならなんでも結構効くけど)勉強がだいぶ楽です。
では、最後まで読んでくれてありがとうございました。