英語の基本動詞

”Feel”の覚えるべき文型、熟語をまとめる【基本動詞の文型】

基本動詞の文型を制すものが英語を制します。

基本動詞の一覧はこちら。

今回は基本動詞 feel の覚えるべき文型を

必要十分な量にコピっとまとめましたのでどうぞ。

Contents

覚えるべき feel の文型と熟語!

<SV>feel
feel like 名詞
S(モノ) feel like 名詞
feel as if SV
感じる・思う・手探りで探す
~のように感じる・思う
~のような感じを与える
まるでSVにように感じる
<SVC>feel 形容詞
S(モノ) feel 形容詞
~に感じる
~な感じを与える
<SVO>feel 名詞

feel that SV
~に触れる・触れて確かめる
~を感じる・思う
SVだと感じる・思う
<SVOC>feel O 形容詞
feel O V(原)
feel O Ving
feel O Vp.p.
feel O 名詞
feel oneself Vp.p.
Oが~な状態だと感じる
OがVするのを感じる
OがVしているのを感じる
OがVされるのを感じる
Oが~だと感じる・思う
自分自身がVされるのを感じる
句動詞・イディオムfeel like VingVしそう・Vしたい気がする

feelの意味は

視覚・聴覚・嗅覚・味覚
以外で何を感じること

です。

基本的にfeelが意味するのは以下の3器官(?)による「感じる」です。

  • 触覚による「感じる」
  • 心による「感じる」
  • 第六感的な「感じる」

触覚であれば「探る」
心であれば「思う」
第六感なら「気がする」

こんな訳が出てくるのも頷けると思います。

文型については
第4文型<SVO1O2>以外のすべてをとりますが
きちんと文型を理解していれば
全く問題なく理解できるはずです。

feelは素直な動詞ですね。

しかし、表で太字にした部分だけは
ちょっと形で覚えておいたほうが良いです。

特に「モノ」が主語にきて
「感じを与える」という意味になる形は
英語に慣れてきた人でもちょっと変な語感がしたりします。

注意点も含めて
文型ごとに確認しましょう!

<SV>

feel
feel like 名詞
S(モノ) feel like 名詞
feel as if SV
感じる・思う・手探りで探す
~のように感じる・思う
~のような感じを与える
まるでSVにように感じる

「手探りで探す」の意味は知っておきたいところ。

自動詞 + for で「~探す、追い求める」の意味を作るので
feel for は「~を手探りで探す」だな、と気づける人はかなり強いです。
(look for, search for, seek for など例多数)

feel like はどちらかというと<SVC>文型の
Cに 「like 名詞」 が入ったものだと考えた方がわかりやすいかも。

クセ者なのが
S(モノ) feel like 名詞~のような感じを与える

これは知らないとかなり気持ち悪く感じる人も多いと思います。
感じる主体がSにくるのではなく
感じさせるモノや出来事がSにきます。

feelの「感じを与える」という用法は
<SV>文型に限らず見かけるので、覚えておきましょう。

ロック史上最高の名曲と名高いボブ・ディランの
「Like a Rolling Stone」のサビでも

”How does it feel?
How does it feel?”

と歌われます。
訳は
「それはどう感じる?」ではなく
「それはどんな感じがする?」です。

つまり、
「どんな気分だい?」というニュアンスなのです。

ちょっと話が脱線しました。

最後に
feel as if SV まるでSVにように感じる

これはfeelというよりもas if 「まるで~のよう」という
表現を知っているかどうかでしょう。

「まるで」ということは事実とは違いますよね。
「まるで大人みたいな口をきくね!」と性悪ババアがおっしゃったとしたら
それを言われてキッとなる幼気な少女は、実際は大人ではないですよね?

英語で事実と異なることを言うときに使うのは・・・

そう、仮定法です。

だからas if節の中は仮定法で書かれます。

口語だと直説法(仮定法じゃない普通の文)が置かれることも結構あるらしいので
as if のあとは仮定法が多い、くらいの言い方に留めておきますが。

入試などでも会話文をベースにした長文がたくさん出ますし、
そのなかでは口語的な表現が散見されます。

ペーパーテストだからといって口語表現は無視していいというわけではないところが大変ですが、頑張りましょ。

ほんとに話がそれるな、今回は(笑)。
一応 feel の <SV> 文型の話でした。

【例文】

My life has been miserable. But I still can’t stop feeling.
私の人生は悲惨だった。それでもまだ感じることを止められないんだ。
(僕はレ・ミゼラブルを観たばかりなのです…。)

While the enemy is talking, he felt in his bag for the gun behind his back.
敵が喋ってる間、彼は後ろ手でバッグの中の銃を探した。

When he gets drunk, he feel like a strong man.
彼は酔うと強くなったように感じる。

This dog’s hair feels like a cloud.
この犬の毛は雲みたいな肌触りだ。

This dog’s hair feels as if it were a cloud
この犬の毛はまるで雲みたいな肌触りだ。
(上の文の書き換え。as ifの中は仮定法が多い。)

<SVC>

feel 形容詞
S(モノ) feel 形容詞
~に感じる
~な感じを与える

すでに上述のとおり、
feelは「触覚で感じる」「心で感じる」などの意味を持つので
feelの後ろに続く形容詞には
感触を表すものや、感情を表すものなどが入ります。

S(モノ) feel 形容詞~な感じを与える
このモノがSに入るパターンは<SV>の項で書いた通り。

【例文】

I feel cold a bit.
ちょっと寒い。

After dancing with a man of her heart, she felt deliriously happy.
意中の彼と踊った後で、彼女は天にも昇る気分だった。

The mask from the ancient civilization feels especially uncanny in the old museum.
その古代文明の仮面は、古い博物館の中でも特に奇怪さを与えるものだ。

<SVO>

feel 名詞

feel that SV
~に触れる・触れて確かめる
~を感じる・思う
SVだと感じる・思う

<SVO>に限らず
feelときたら「触れる・感じる・思う」
という訳がスッと出てきてもいいと思います。

「思う」という以上は
feelは思考系の動詞でもあるので
thinkと同様にOにthat節をとります。

【例文】

I feel your love though we are apart from each other.
離れ離れだけど、あなたの愛情を感じます。

I feel that expecting to work in one company all along would lead to a kind of disappointment.
ひとつの会社でずっと働くつもりでいると、ある種の失望を抱くことになるような気がする。

Can you feel how much I’ve worried about you?
私がどれだけ心配したのかあなたにわかる?
(that節が目的語にくるということはもちろん、他の名詞節も目的語にくるということですぞ。)

<SVOC>

feel O 形容詞
feel O V(原)
feel O Ving
feel O Vp.p.
feel O 名詞
feel oneself Vp.p.
Oが~な状態だと感じる
OがVするのを感じる
OがVしているのを感じる
OがVされるのを感じる
Oが~だと感じる・思う
自分自身がVされるのを感じる

feelは触覚を表す動詞なので
知覚動詞でもあります。

知覚動詞は<SVOC>をとる
決まっております。

さらにCにはV(原)がくるというのも
相場の特徴通り。

feelはCにいれることができるパターンが多いですが
解答根拠になることはあまりないので
すべて暗記している必要はありません。

しかし、feelは<SVOC>をとることを普段から意識し
出会った時には見逃さないようにね。

【例文】

I feel my heart beating fast with joy.
嬉しさで鼓動が速く鳴っているのを感じる。

She felt the fortuneteller’s word her destiny.
彼女は占い師の言葉こそが彼女の運命だと感じた。

He felt myself expected to help with the work.
彼はその仕事を手伝うことを期待されているのを感じとった。

句動詞・イディオム

feel like VingVしそう・Vしたい気がする

この表現は非常によくみます。

「する方に向かう」意味にも関わらず
to V ではなく Ving を使うところがわりと珍しい。

口語でもバシバシ使うので
ばっちり身につけておきましょう。

【例文】

I feel like having hot darjeeling tea and sweet cookies on the balcony.
バルコニーで温かいダージリンティーと甘いクッキーでもたしなみたい気分だ。

まとめ

feelの意味は「3つの感じる」を中心に理解しましょう。

  • 触覚による「感じる」
  • 心による「感じる」
  • 第六感的な「感じる」

とりうる文型は
<SV><SVC><SVO><SVOC>
と多様。

どの文型もセオリー通りの読み方で問題ないので
feelは素直な動詞です。

Sにモノがきて「感じを与える」という用法は
feelの意外な一面。しっかり覚えておきましょう。

では、いつも勉強お疲れさま。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

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『ビジュアル英文解釈 PART1 PART2』

『富田の英文読解100の原則 上・下』

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ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。