基本動詞の文型を制すものが英語を制します。
基本動詞の一覧はこちら。
今回は基本動詞 come の覚えるべき文型を
必要十分な量にコピっとまとめましたのでどうぞ。
Contents
覚えるべき come の文型と熟語!
<SV> | come come to 名詞 come to V | 来る・起こる・進む ~に来る・起こる Vするようになる |
<SVC> | come 形容詞 come Ving | ~な状態になる Vしながら来る |
句動詞・イディオム | come into 名詞 come up with 名詞 How come SV ? When it comes to 名詞 come about come off come out come on come over 名詞 | ~になる・~に変わる ~に追いつく・を持ち出す・思いつく どうしてSVか? ~という話になると 生じる はずれる 出てくる・わかる・現れる おいおい(ツッコミ風) ~に起こる・~を支配する |
comeの基本の意味は「来る」
文型は自動詞で
<SV><SVC>です。
(まれに他動詞<SVO>で
「~ぶる」という用法がありますが
それほど重要ではないので今回はとりあげません。)
しかし、come = 来る と覚えているだけでは
なかなか理解できない用法が多数あります。
まずはcomeの核の意味をおさえて
その後で文型ごとに確認していきます。
come の核の意味
comeの核の意味は
「話題の中心に向かって近づく」です。
話題の中心というのは、
話し手の心理的な視点とも言い換えられます。
「話題の中心から離れる」
という意味を持つ
go との違いを意識しましょう。
基本的に話者の心理的視点は自分にあるので
「来る」や、それに準ずる訳がハマります。
しかし、come が
「行く」という訳になることもよくあります。
話者が自分の行き先に心理的視点を置いて
話すときです。
例えば、待ち合わせに遅れてしまい
既に待ち合わせ場所で待っている友人から
電話を受けたときなどは
I’m sorry. I’m coming now!
ごめん、今行く!
と言ったりします。
具体的に文型ごとに見ていきましょう!
<SV>
come come to 名詞 come to V | 来る・起こる・進む ~に来る・起こる Vするようになる |
comeの最も一般的な文型は<SV>です。
「どこにくるのか」を書くときは 前置詞 to
を使います。
また、後ろに to V が続くときは
comeの意味は助動詞的になり
「Vするようになる」という意味になります。
口語ではたくさん使います。
もちろん to Vが副詞用法の目的で
「Vするために来る」という意味の時も多いですが。
come という動詞は
to という単語と相性がいいですね。
The spring has come.
春がやってきた。
“Where are you now?” “Just a moment, I’ll come in a minute.”
「今どこ?」「ちょっと待って、すぐ行くから。」
She comes from Alaska.
彼女はアラスカ出身です。
(現在形でcome fromときたら出身地の話です。ちなみに過去形のときはその時どこから来たか。)
Whenever you are in trouble, I’ll come to you.
君が大変なときはいつでも、僕は駆けつけるよ。
Since I had started to live on my own, I came to think that how our lives go relies on how healthy relationships we build with others.
自立して生活を始めて以来、私は、人生がどのように進むかは、どれくらい良い人間関係を他人を築けるかにかかっていると考えるようになった。
Come to decide that the things that I tried were in my life just to get high on.
僕が人生でやってきたことは、いい気分になるためだけのものだったってはっきりしたんだ。
(僕が大好きなRed Hot Chili PeppersのSnowの出だしの歌詞ですよ。)
<SVC>
come 形容詞 come Ving | ~な状態になる Vしながら来る |
Dreams come true.
という決まり文句はcomeの<SVC>を使った形です。
come Ving はそんなには見かけませんが
<SVC>文型は基本的にVをbe動詞に置き換えて読んでから
元々のVの意味を足してやると簡単に読めるので
この場合もそれでOKです。
be Ving は「~している」の進行形なので
そこにcomeの意味である「来る」を足せば
「Vしながら来る」となります。
Her prediction has really come true.
彼女の予言は現実のものとなった。
He said he will come running.
走ってくるってさ。
句動詞・イディオム
come into 名詞 come up with 名詞 How come SV ? When it comes to 名詞 come about come off come out come on come over 名詞 | ~になる・~に変わる ~に追いつく・を持ち出す・思いつく どうしてSVか? ~という話になると 生じる はずれる 出てくる・わかる・現れる おいおい(ツッコミ風) ~に起こる・~を支配する |
comeの句動詞は溢れるほどあります。
ここでは僕の独断と偏見で重要だと思われるものを列挙しました。
getとかcomeとか、この手の動詞のイディオムはほぼ無限にあるので
全部を覚えようとしなくて大丈夫です。
例えば上の表の中の
come off 「外れる」
come out 「出てくる・わかる・現れる」
などはcomeの「話題の中心に近づいてくるイメージ」をきちんとつかめれば
その結果 off 「離れた」状態になったり
out「出てきた」状態になっているというだけです。
ただそれではなかなか想像しにくい意味のものも多いので
一応ここに取り上げたものは丸暗記でもなんでも
覚えておいていいのかなと思います。
太字は是非とも覚えておいてください。
How come SV ?
これは疑問文になのに疑問文の語順にならない(倒置が起きない)という極めて珍しい例で、よく問題でもつつかれます。
If you shake it enough, milk comes into butter.
十分に振れば、牛乳はバターになる。
For the next session, please come up with at least one new idea per person.
次のセッションでは。最低1人1つは新しいアイデアをもってきてください。
“How come you do such a useless thing?”
“If I did only useful things, my life would suck.”
「どうしてそんなに役に立たないことをするの?」
「役に立つことしかやらない人生なんてクソだよ。」
When it comes to talking philosophy, no one can compare with him.
哲学を語るとなると、彼の右に出るものはいない。
まとめ
comeの核の意味は
「話題の中心に向かって近づく」
文型は<SV><SVC>で自動詞です。
to という単語と相性がよく
- come to 名詞「~に来る・~に起こる」
- come to V「Vしに来る」
- come to V「Vするようになる」
などの表現があります。
句動詞・イディオムはやらたと多いけど
まずは今回取り上げたものたちを頑張って覚えてみてください。
終わり。
いつも勉強お疲れさま。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
おすすめ教材
基本動詞の文型を覚えつつ取り組むと効果的なおすすめの教材をいくつか紹介します。英文解釈系が多いですが、いくつかある定番の文法書の中で間違いなく推奨できるものも載せておきます。
『ビジュアル英文解釈 PART1 PART2』
『富田の英文読解100の原則 上・下』
『英文読解の透視図』
『総合英語Forest 7th Edition』
『英文法・語法 Vintage 3rd Edition』