基本動詞の文型を制すものが英語を制します。
基本動詞の一覧はこちら。
今回は基本動詞 say の覚えるべき文型を
必要十分な量にコピっとまとめましたのでどうぞ。
Contents
覚えるべき say の文型と熟語!
<SV> | say | 言う |
<SVO> | say O say that SV say “セリフ” | ~と言う・書いている SVだと言う・書いてある ”~”と言う・書いてある |
句動詞・イディオム | say | 例えば・まあ・だいたい |
sayの意味は「言う」です。
speak, tell, talkなど
発話を「言う・話す」と訳される動詞は多くありますが
sayは最も日本語の「言う」に近く
何かを言うことそれ自体に意味の焦点があります。
他の動詞についても書いているので、比較参考してみてください。
sayの用法として特に覚えておくべきことは以下の2点です。
- Oにセリフの引用をとる(直接話法)
- Sに新聞などの媒体をとって「書いてある」という意味になる
Oにセリフの引用をとる(直接話法)
セリフの引用とは日本語でいうと
彼女は「ギターを弾きたい。」と言った。
のように鍵カッコ内で表せる誰かの発言のこと。
日本語でも「言う」という動詞で受けることが多いですね。
これが英語の場合ダブルクォーテーションで挟んで表現されます。
She said “I want to play the guitar.”
こんな感じ。
ダブルクォーテーションの中では外の文とは文法的に関係が断絶されます。
治外法権です。
ですから、文章は大文字で始まるし、途中で文が複数になってもいいし、間違った英語でもそのまま元の発言通りに書いてOK。
このようなダブルクォーテーションで発言をそのまま引用することを
直接話法といいます。
ちなみに直接話法に対して間接話法という言葉がありますが
これは発言の内容を説明的に伝えることです。
She said that she wanted to play the guitar.
この場合、上述した直接話法と内容は同じですが
ダブルクォーテーションで囲まない平の文に発言内容が書かれています。
間接話法では文法的な治外法権はなく、
全体の文の一部として文法的な整合性を保つ必要があります。
上の間接話法の例では、直接話法の例と比べて
- 発言内容部分のSが I から she へ
- said とwanted の間で時制の一致
という変化が起きています。
Sに新聞などの媒体をとって「書いてある」という意味になる
sayの注意点の2つめは「書いてある」などという意味になることです。
このときSにくるのは
新聞・看板・テレビ・本・広告・時計・手紙・表情・常識・ことわざ などなど…
何か「意味を伝えるもの」なら結構なんでも
sayの主語になります。
「書いている」という意味になるという説明をしていますが
もちろん時計やテレビに何かが書いてあるというのは変なので
Sに合わせて「指している」「やっている」など
上手い訳を当てはめる必要があります。
英語は日本語と比べて
動作動詞の前にモノがくることが多いので
英語をよりよく理解するには
このような感覚に慣れていくのも大切ですね。
<SV>
say | 言う |
sayの<SV>は想定されている目的語が省略されていて
結果として見かけは<SV>に見えるというものが多いので
あまり意識せずとも読めるハズ。
He seems to have a malicious intention as you said.
君が言っていたとおり、彼には悪意ある動機があるようだ。
<SVO>
say O say that SV say “セリフ” | ~と言う・書いている SVだと言う・書いてある ”~”と言う・書いてある |
Sに「意味を伝えるもの」などがきて「書いてある」などの意味になるのは
<SVO>のときが多いです。
また、上述の通り
直接話法と間接話法の違いをしっかりと理解しましょう。
ダブルクォーテーションでセリフの引用が入るときですが
語順が少し変わって
”セリフ~~~~”, said S.
となることがわりとあります。
こういうときは、say や said の後に残った名詞以外にSになれるものが他にないのですぐにわかります。
After having slightly smiled, she said yes.
微かにほほ笑んだ後で、彼女はイエスと言った。
The boy wanted his mother to buy the dog, but her face said no.
少年はお母さんに犬を飼ってほしかったのだが、彼女の表情がダメだと言っていた。
The newspaper says that stock prices are going down in a historic degree at the world scale.
新聞では、株価が世界規模で歴史的な下落をしていると報じられている。
“The best way to live an enviable life is to stop envying others.”, said a famous writer.
「他人が羨むような人生を送るイチバンの方法は、他人を羨むのを止めることだ。」と、ある有名な文筆家が言った。
句動詞・イディオム
say | 例えば・まあ・だいたい |
この say は挿入的に使用されます。
この場合は動詞ではなく副詞として考えるべきですね。
日本語だと
「言わば」「言うとしたら」「言っちゃえば」
みたいな語感になります。
Suppose you were someone famous, say, Brad Pitt.
仮に君が誰か有名人だったとしよう、例えば、ブラッド・ピットとか。
まとめ
sayについてまとめます!
- 日本語の「言う」に近い
- 直接話法と間接話法の区別に注意
- Sにモノがくることも多い
- 挿入的に入る「例えば」の say もある
いつも勉強お疲れさま。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
おすすめ教材
基本動詞の文型を覚えつつ取り組むと効果的なおすすめの教材をいくつか紹介します。英文解釈系が多いですが、いくつかある定番の文法書の中で間違いなく推奨できるものも載せておきます。
『ビジュアル英文解釈 PART1 PART2』
『富田の英文読解100の原則 上・下』
『英文読解の透視図』
『総合英語Forest 7th Edition』
『英文法・語法 Vintage 3rd Edition』