英語の基本動詞

”Prefer”の覚えるべき文型、熟語をまとめる【基本動詞の文型】

基本動詞の文型を制すものが英語を制します。

基本動詞の一覧はこちら。

今回は基本動詞 prefer の覚えるべき文型を

必要十分な量にコピっとまとめましたのでどうぞ。

Contents

覚えるべき prefer の文型と熟語!

<SVO>prefer 名詞 ( to X )
prefer to V ( to X )
prefer Ving ( to X )

prefer that SV
(Xよりも)~が好き
(Xよりも)Vするのが好き
(Xよりも)Vするのが好き

SにVしてほしいと思う
<SVOC>prefer O 形容詞
prefer O to V
prefer O Vp.p.
Oは~な状態がいい
Oに~してほしい

preferの意味は「~がより好きだ」です。

基本的に like と同じ意味だと考えていいですが
preferには比較のニュアンスがあります。

単純に何かが好きなわけでなく
比較対象を想定した「好き」です。

あらゆる比較のポイントは次の2点。

  • 比較には3つの要素が必要
    「①何と」「②何を」「③何について」比べるか
  • 比較では表現が相対的になる

まず1点目。どんな more/-er than に代表される比較構文においても、統計などで比較をとるときにおいても、この世にある比較という営みにはこの3つの要素が絶対必要です。

英語を読むときにも比較の内容が出てきたときにはこの3要素を特定することが混乱せずに文を読むポイント。

prefer の場合は上の表の<SVO>の形が基本です。
まず「③何について」は「好きの度合いについて」です。これがprefer自体の意味。

そして「①何と」を示すのがOに入る言葉です。

最後、「②何を」は話の流れや場面から明らかの場合は言わないこともありますが、明記する場合は「to X」で表します。
Xには基本的にOに入れたものと文法的に同じものが入ります。同じもの同士じゃないと比べられないからです。

「夏と冬どっちが好き?」はいけるけど
「夏と朝どっちが好き?」はおかしいですよね。
比較の前提には十分な共通項が必要なのです。

わかりやすくまとめると
prefer A to B 「BよりもAが好き」
で、AとBを好きさの度合いについて比較しているのです。

ポイント2つめ。
比較では表現が相対的になる

これはつまり、安くないものにcheapとは言えないけど
超高額なものに対してでも、さらに高額なものの比較のうえではcheaperとは言えるということです。

例えば8万円のスマートフォンは安くはありませんが、昨今の15万円とかする狂ったようなスマートフォンよりは安いですよね。

要するに prefer はもともと比較の意味を含む単語ですので
絶対的に好きなものじゃなくても何かと比べてマシくらいときでも使える
ということです。

だから恋人には I love you. や I like you. は素敵でも
I prefer you.は言わない方が身のためでしょうな。

愛とは相対ではなく絶対を期待するものですから。。。

余談ですが、なぜ比較するのに than ではなくて to なのか?
と疑問に思う方もいると思います。

「ラテン比較級」とググってみてください。

  • prior より先に、優先に
  • junior より若い
  • senior より年老いた
  • superior より優れた
  • inferior より劣った

あたりの表現が出てくるはずです。

これらはラテン語由来のためラテン比較級と呼ばれますが
ポイントはラテン語由来ということではなく
比較の対象を書くときに than ではなく to を使うことです。

これらの特徴は、比較級の形にならず
そもそも原級に比較の意味が入っていること
です。

今回の prefer も、品詞は動詞なので
上にあげた形容詞たちとはちがってみえますが
同じ仲間に加えてあげて理解してください。

<SVO>

prefer 名詞 ( to X )
prefer to V ( to X )
prefer Ving ( to X )

prefer that SV
(Xよりも)~が好き
(Xよりも)Vするのが好き
(Xよりも)Vするのが好き

SにVしてほしいと思う

上述した比較関連以外の話になると
prefer は本当に like みたいなもんです。

Oには to V も Vingもとります。

prefer that SV のときは
require that SV や suggest that SV と同じで
that節内のVにshouldがつくか原形になりますので注意。

【例文】

She prefers cats to dogs.
犬よりも猫が好きです。

I prefer going out to staying at home on holidays.
休日には家にいるよりも外出するのが好き。

She preferred that he should cooked for her rather than ordering delivery food.
彼女は彼に出前を注文するよりも、手料理を作ってほしかった。

<SVOC>

prefer O 形容詞
prefer O to V
prefer O Vp.p.
Oは~な状態がいい
Oに~してほしい

こちらも like の<SVOC>と似ていますが
CにVp.p.もくるところが少し違いますね。

<SVOC>ですから
[O→C]に[主語→述語]の関係
があるのは原則通りです。

preferではあまり見る用法ではないですが。

【例文】

I prefer you to come with me to explain the situation to them.
彼らに事情を説明するのに、君も一緒に来てほしいんだよね。

She preferred her gyoza steamed.
彼女は餃子は蒸しがよかった。

まとめ

なんだか「比較」というものについてより詳しく語ってしまった感がありましたな。

preferをまとめまっす。

  • 意味は「より好き」
  • ラテン比較級と同様、比較対象を書くときは to X
  • 基本的には<SVO>
  • 書き方によっては prefer A to B
  • 比較のことを抜きにしたら like みたいな感じ

いつも勉強お疲れさま。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

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『富田の英文読解100の原則 上・下』

『英文読解の透視図』

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ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。