英語の基本動詞

”Break”の覚えるべき文型、熟語をまとめる【基本動詞の文型】

基本動詞の文型を制すものが英語を制します。

基本動詞の一覧はこちら。

今回は基本動詞 break の覚えるべき文型を

必要十分な量にコピっとまとめましたのでどうぞ。

Contents

覚えるべき break の文型と熟語!

<SV>break壊れる・傷つく
くじける

はじまる
脱出する
やめる
関係を絶つ
<SVO>break 名詞~を壊す・切り開く・傷つける
~を破る・やめる・くじく
~を解く
句動詞・イディオムbreak down
break in
break into
break off
break up
break out

break though
~を分解する
~をならす、割り込む
~に侵入する、急に~になる、遮る、崩す
~をやめる・断つ
~を分解する・解消する
突発する

突破する

breakは非常に汎用的な意味で使われる動詞です。

以下の4つのイメージを持っておくと break という動詞が持つ意味の大半をカバーできて便利。

  • 物理的に破壊する
  • 観念的に破壊する
  • 終わりにする・散らせる
  • 突発的に起こる

物理的に破壊するというのは、つまり「壊す」ということです。
「切り開く」なども物理的に何を破っていることからくる訳で、他にも充てられる訳はたくさんありえます。

観念的に破壊するというのは「心を傷つける」「規則を破る」「関係を断ち切る」などということです。「習慣を変える」「暗号を解く」なども観念的な破壊のパターン。

ちなみに破壊といっても悪い意味とは限りません。日本語にもなっている「アイスブレイク」とかは緊張を「壊す」ための工夫ですよね。

終わりにする・散らせるというのは観念的な破壊の近い感覚。
「恋愛関係が終わり(=別れる)」「集会を解散させる」「作業を中断する」など。
休憩のことを英語では名詞の break で表現しますね。

突発的に起こるというのは「突然泣き出す」「感染症が大流行する」などを break で表現するときに伴うイメージですが、 break という単語にはそもそも突発性があります。

さて、breakの意味についてじっくり書いてきました。
なかなかイメージをつかむのが大変ですよね。。。

しかし朗報。
breakで覚えるべき文型は<SV><SVO>のふたつだけ!
このふたつの文型は他の文型と比べて文型が持つ特定の意味がうすいです。
だからどちらの場合も break という単語が持つ意味だけを考えればOK。

句動詞・イディオムはたくさんありますが、まあどれも今まで説明してきた break のイメージが暗記の助けになるものばかりです。

例文と共に説明していくので、頑張って覚えましょう!

<SV>

break 壊れる・傷つく
くじける

はじまる
脱出する
やめる
関係を絶つ

<SV>のbreakです。
訳は多岐にわたりますが、上述の4つのイメージを想起して訳を導き出す練習をしましょう。

「はじまる」と「やめる」という両方の意味があるところがポイント。
「はじまる」はbreakの持つ突発性の「発」の部分が前面に出ている感じ。
「やめる」は関係や習慣などの継続性が観念的に壊されるイメージです。

【例文】

These glasses break easily, so please bring them carefully.
このグラスは壊れやすいから、気をつけて運んでね。
(「これらのグラス」って日本語どう考えても変だと思うので、単数で訳していいと思う。。。)

The dawn is going to break in 10 minutes.
10分以内には夜が明け始めるだろう。

Right after he got shot in his belly, his body broke.
彼は腹部を撃たれた直後、身体から崩れおちた。

We made a lot of progress this morning. Let’s break now.
今朝はずいぶん進んだよ。ここらで休みにしよう。

I decided to break with him because he took my feat.
彼が僕の手柄をとったので、彼とは絶交することにした。

<SVO>

break 名詞 ~を壊す・切り開く・傷つける
~を破る・やめる・くじく
~を解く

breakの本丸は<SVO>かなあと思います。

こちらも上述の4つのイメージから訳出を行うしかないというのが正直なところ。
例文をみて訳出のしかたを参考にしてみてください。

あまり「壊す」という単語帳的な訳語にしばらず、イメージを固めて意味が理解出来たら、breakという単語のことは忘れて、理解した意味を日本語にしていくほうが楽だと思います。

【例文】

Because he couldn’t fix the error, he was about to smash and break the computer.
エラーが直せないので、彼はいまにもコンピュータを叩き壊すところだった。

Her gentle words rather broke my heart.
彼女の優しい言葉が、かえって私を傷つけた。

To make a change of my life, I need to break my habit.
人生に変化をもたらすには、自分の習慣を変えないと。

Don’t break this rule. Or you won’t get your pocket money next month.
このルールを破らないこと。さもないと来月はお小遣い無しだよ。

Alan played an important role in breaking the German military code Enigma.
アランはドイツ軍の暗号であるエニグマの解読において重要な役割を担った。

句動詞・イディオム

break down
break in
break into
break off
break up
break out

break though
~を分解する
~をならす、割り込む
~に侵入する、急に~になる、遮る、崩す
~をやめる・断つ
~を分解する・解消する
突発する

突破する

うわぁ・・・た~くさ~ん・・・

でもでもね、よーく訳をみてくださいや。
やはり上述の4つのイメージからは外れない訳になっていませんか?

breakの句動詞はたくさんあり、どれも頻繁に使われるのですが、覚えるしかない変な意味になることはほとんどありません。
どの句動詞・イディオムも break の4つイメージをしっかり理解して、ついてくる前置詞や句動詞の意味と組み合わせれば難なく読めるものばかり。

ここで前置詞・副詞のイメージが浮かばない人は、基本動詞の勉強と並行して、そちらの学習も進めましょう。
(そのうち、このブログでも前置詞と副詞については書いていくつもり。)

【例文】

Can you break down the topic more concretely?
もう少し具体的に話題を掘り下げてくれる?

He always breaks in those girls’ conversation.
彼はいつもあの女の子たちの会話に割り込んでいく。

She saw two suspicious men breaking into the old house last night.
彼女が昨晩怪しい二人の男がその古い家に侵入するのをみた。

I couldn’t help breaking into laughter when I heard the news.
そのニュースを聞いたとき、僕はこらえきれず吹き出した。

Cathy and Mark broke up two year ago.
キャシーとマークは2年前に別れた。

This epidemic will break out all over our country unless the government implement some forceful measure.
この感染症は、政府が強硬的な対策をとらない限り、私たちの国全体で爆発的に流行するだろう。

まとめ

breakをまとめましょう。

  • 訳が多種多様…
  • 以下の4つのイメージを押さえるべし
  • ①物理的に破壊する
  • ②観念的に破壊する
  • ③終わりにする・散らせる
  • ④突発的に起こる
  • 覚える文型は<SV><SVO>でOK
  • 句動詞・イディオムはたくさんあるが、4つのイメージから外れることはない

いつも勉強お疲れさま。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

おすすめ教材

基本動詞の文型を覚えつつ取り組むと効果的なおすすめの教材をいくつか紹介します。英文解釈系が多いですが、いくつかある定番の文法書の中で間違いなく推奨できるものも載せておきます。

『ビジュアル英文解釈 PART1 PART2』

『富田の英文読解100の原則 上・下』

『英文読解の透視図』

『総合英語Forest 7th Edition』

『英文法・語法 Vintage 3rd Edition』

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ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。