英文法

【英文法】Toの覚え方をコアイメージから掴んでみる【前置詞のtoとto不定詞】

英語を読むなら話すなら・・・

Toと出会わないことなんてまずありません。

しかしこの To という単語は日本語にはまったく存在せず、単体ではどうにもこうにも翻訳不可能な困ったやつです。

しかもToには主に
前置詞のToと、
後ろに動詞の原形を伴って不定詞をつくるToの2種類があります。

この判別自体はそれほど難しくないのですが(後ろに名詞が来ていれば前置詞だし、動詞の原形が来ていれば不定詞というだけ)、不定詞には名詞用法・形容詞用法・副詞用法の3つがあり、それぞれの訳がややこしい。

want to だの have to だの need to だの
ほかの動詞と絡んで意味をつくることも多いです。

(文法用語だとCatenative verbという。高校英文法などの守備範囲で使う用語ではない。)

さらに前置詞はイマイチ使いどころが判然としない。
It sounds good to me.
It sounds good for me.
ほらほら、何がどう違うんだ?どっちかが正しくどっちかが間違っているのか?ん?

試しに「for me to me」あたりでググってみてください。

ほらね、たくさん結果がでてくる。
わかりやすい記事がたくさんだ。
まあ to me / for me 問題は他の記事様にお任せするとして、この記事ではそんなわかりにくい to についてコアのイメージから理解を広げていきたいと思います。

かくいう僕も大学5年間丸々英語ですべての授業をこなしてきたし、TOEICも900点はとれる。本業で海外製アプリのローカライズをする。家庭教師として東大・早慶などの問題を解説する。洋書も読めるし、1年以上世界各国を放浪し、あらゆる人と英語でコミュニケーションを取ってきた。(ちょっとドヤってみて・・・と。)

それでもToは難しい。

未だによくわからない、この単語は。

それでもこれから説明するコアイメージから理解を広げていけば
そう大きく迷うことや、致命的なミスをすることは減るはずです。

英会話の助けにするもよし、もちろん大学入試やTOEIC・英検など受験勉強の科目として英語を学習している方などにとっても十分に学習にいかせる知識だと思います。どうぞお手やらかに。

Toのコアイメージは「→」である

Toの理解のスタートはここからです。

Toを見たらまず「→」、つまり右向き矢印を思い浮かべます。

そしてできれば脳内で矢印が右へ右へと延びていく様子を描きながら唱えてください。

トゥーーーーーーーー>

どうもありがとうございます。それで結構です。

とぅーっと矢印が書けたらその終点でぶつかるのはなんでしたっけ

そうそう、名詞か、動詞の原形ですよね

名詞だったらこの「→」は前置詞です。
動詞の原形だったらこの「→」は不定詞を作ります。

(省略や関係節がかかわる文中では、上記のルールだけで判断できない場合もあるから気を付けてね。)

とまあ、今はいったんそんな話は聞き流していただいて構いませんので、まずはToときたら「→」なんだなあ、とインプットしてください

必ず、右向きの矢印ですよ。絶対右です。
左向きじゃだめです。左向きの矢印は from ですから。

(英語がいつかアラブ世界に征服され、アラビア語やヘブライ語よろしく右から左へ各言語に変貌したら、僕はこのブログの情報の更新を忘れないようにしなくては。そのときToは左矢印となるのだから。)

そして同時に覚えておいてほしいことは
「→」という記号である以上、
「起点→終点」という概念が付きまとう
という点です。

To という単語をみたら
その左には矢印の起点、
その右には矢印の終点がある。

これもどうか常に意識していただきたいことであります。

Toのイメージを「→」から広げる【移動】

さて、To は「→」だとインプットできたら、ここからイメージを広げていきます。

「→」という記号から何を連想しますか?

「移動」ですよね、そうそうまずは「移動」。


それ以外にも「向き、方向」「(因果)関係」「軌道」「変化」「順番」などを連想した方も多いと思います。それも追々。

「移動」というキーワードから広げてみますと
パッと思いつくのは

  • go to  「~へ行く」
  • come to 「~に来る」
  • walk to  「~へ歩く」
  • travel to  「~に旅行する」
  • migrate to  「~へ移住する」
  • move to  「~に移動する」

当たりでしょうか。

移動する以上は出発地と到着地、
つまり「起点」と「終点」があります。

だから to を使うのです。

「→」の先に「終点」があるのが to でしたね。

さて、上にあげた6つの移動系動詞から学ぶべきことは2点あります。

まずひとつには、
to を訳語で覚えるな!
ということ。

上の例でも to は「~へ」「~に」と訳に揺らぎがあります。

じゃあ to は「~へ、~に」なのか、といえばそれは危なっかしい覚え方です。これからさらに説明していく to の用法の中で、「~へ」にも「~に」にも訳せない例がゴマンとでてきます。

walk to the east なら
「東へ歩く」でも
「東に歩く」でも
「東のほうに歩く」でも別にOKじゃないですか。

かといって to の訳には「~へ」「~に」「~のほうに」がある!
と覚えるのも不毛です。

では
relate A to B「AとBを関連付ける」ではどうしますか?
to の訳は「~と」なんでしょうか?

といった感じでキリがない。

ですから to を見たら「→」に変換して
それが表す意味が理解できたら、それを日本語だとなんというのか考える。

これが正しい思考の順番です。

学ぶべき点2つめ。
自動詞 + to + 場所 のとき、動詞の意味は「移動」である!


なんか小難しいのがでてきましたね。

でも大丈夫、こんな数式(?)を丸暗記する必要はありません。

上にあげた6つの動詞が自動詞で<SV>の文型をとっていることは
Vの後ろに名詞がないことから判断できます。

で、結構例外もあるのですが<SV>の文型で書かれる文章ではVの意味が
「存在」「移動」「進行」「変化」などであることが多い
です。

もし自動詞の<SV>で書かれている文章で
Vのあとに to が続いていたらどうしましょうか。

to は「→」のはずです。
<SV>文型で「→」と親和性の高そうな意味は、、、
「移動」「変化」あたり
ですね。

で、もし「→」の後ろに場所を示す名詞があったら、、、?

「→」の後ろに終点として場所が書かれている、
いやこれ移動してるでしょ!!

と理解できるわけです。

この思考をまとめた式がこれ。
自動詞 + to + 場所

go 「行く」
come 「来る」
walk「歩く」

などの動詞の意味は誰でも知っていると思いますが
migrate 「移住する」は高校生くらいでないと知らない人も多い単語かも知れません。

しかしたとえ migrate がなにかわからなかったとしても
<SV>文型の性質と to のイメージをしっかり理解していれば
文章を理解する手掛かりは十分に得られるのです。

「移住する」を「移動する」と読んでも
大きな問題は起きませんし、むしろこれだけ近い意味で読めれば万々歳です。

※migrateくらいは覚えておいた方がいいけどね。

最後にちょっと例文。

In this way, tourists would disperse to many different places.

有名難関国立大学の入試問題の一節から抜粋しています。
難しい文章ではないですが、disperseは最難関校を目指す大学受験生じゃないとなかなかわからない単語です。
実際の問題でも disperseの意味が回答のポイントでした。

しかし、ここまで to をイメージでつかんだ皆さんなら簡単なはずです。

wouldが直前にあるのでdisperseはどう見ても動詞です。
さらに後ろに名詞が余っていないので<SV>文型の自動詞

to が続いて後ろにplaces、つまり「場所」を表す言葉がきています。
ということはdisperseの意味は十中八九「移動する」
です。

主語のtourists「旅行者」とも意味の整合性がとれそうですね。

だから文章の訳は
「このやり方なら、旅行客たちは多くの異なる場所に移動するだろう。」
となりますね。

ちなみにdisperseの意味は「散る・分散する」です。

要するに
「こうすれば旅行客たちは各々別の観光地に散ってくれるだろう」
みたいな意味でした。
たいだい合ってますよね。

これが to について深く理解しておくことの威力なのです。

Toのイメージを「→」から広げる【関係・関連】

「→」から想起されるイメージには「関係・関連」もあると思います。

物語の人物相関図を思い浮かべてください。
矢印だらけですよね。

ブレインストーミングなどもそう。雑多に出したアイデアを矢印で結びつけることが多いと思います。

さらに「関係・関連」を示す「→」には
関係性や感情の「方向性」、物事の「因果」や「順番」などの情報が含まれることがあります。

これらはすべて実質「→」である英単語 to の守備範囲に含まれます。

関係や関連を表す to には以下のような例があります。

  • relate A to B 「AとBを関連付ける」
  • attribute A to B「AをBに帰する、Aの原因をBと考える」
  • lead to A 「Aを導く、A(という結果)に繋がる」
  • ascribe A to B 「AをBのせいとする、Aの原因をBと考える」

なんだか全部似たり寄ったりですね。
このような関係を表す to を使った表現にはすでに「因果」の意味合いも含まれていることがわかると思います。

Toのイメージを「→」から広げる【方向性】

広義の「移動」みたいなものですが、一応「→」といって真っ先に「方向」が思い浮かぶ方も多いと思うのでここで取り上げてみます。

「方向性」を表す to としてわかりやすいのは

Happy Birthday to you ~ ♪

ですね。

「お誕生日おめでとう」という気持ちの方向性が「→」でYOUに向かっているのです。

こんな具合で to は気持ちやモノの移動を表すので「与える」系統の動詞と相性がすこぶる良いです。

「与える」といえば<SVO1O2>
押しも押されぬ第4文型の専売特許です。

そうそう、
<SVO1O2>を<SVO2toO1>という有名な書き換えがありますよね。

この to がまさに「方向性」の to です。

O2(モノ)→ O1(人)の移動ですね。
うん、視覚的にわかりやすいです。

与える系統の to の例としては以下のような感じ。

  • distribute A to B「AをBに配る」
  • add A to B「AをBに加える」
  • devote A to B 「AをBに捧げる」
  • attach A to B「AをBに取り付ける」
  • contribute A to B 「AをBに寄付する」

Toのイメージを「→」から広げる【変化・変更】

変化の前置詞といえば into が大御所なんですが
to が「→」だといえば「変化」をイメージする人も多いでしょう。

コイキング → ギャラドス

とかけば誰だって進化のことだとわかるでしょう。
進化とは変化の部分集合です。

メッシ OUT → ネイマール IN

ならメッシに変わってネイマールが出場するということがわかります。
選手交代、メンバー変更です。 

つまり to が変化や変更を表さないはずがないのです!
(なんだネタが全部古くてすみません。)

into に取られているぶんあまり多くないですが、
to が変化を表す例には以下のようなものがあります。

  • adjust A to B「AをBに適応させる」
  • change A to B「AをBに取り換える」
  • reduce A to B「Aを減じてBにする、AをBに変える」

Toのイメージを「→」から広げる【目的】

さて、ここまで「→」から広がる to のイメージを複数確認してきました。

移動、関係・関連、方向性、変化・変更

このような意味はそれぞれ「目的」という概念とニアミスしています。

移動の「→」の先には目的地があります。

関連付けも「→」の先に関連付けの目的物があります。

方向性にしてもモノや気持ちを届ける先が目的の人です。

変化や変更をするのも、変化や変更のあとのものが目的だからです。

・・・と、若干ムリがあるような物言いに聞こえるかもしれません、これを強調したいのには理由があります。

それは
不定詞の to の副詞用法のメインの意味が「目的」であるからです。

ここまで確認してきたのはすべて前置詞の to の用法でした。

しかし、前置詞だろうが不定詞だろうが to は to なのです。
まるっきり別の物ではない
のです。

ではここまで見てきた to の「→」感、
そこから連想される「終点」にある「目的」。

これが不定詞の to とオーバーラップしているさまをみていきましょう。

前置詞 to と 不定詞 to のオーバーラップ

ここまでしつこく前置詞 to について「→」のイメージを強調しながら確認してきました。

不定詞 to のコアイメージもやはり「→」に違いありません。

不定詞の場合よく言われるのが
「する方向に向かう」「これからやる」
というイメージです。

どちらも「→」から連想できますよね。

このイメージを腹落ちさせるには
中学で習う助動詞の書き換えあたりの話を思い出すとわかりやすいです。

助動詞の書き換えで理解する to不定詞のイメージ

will はまさに「これからする」を表す助動詞です。
書き換えると be going to

to が入ってます。

must は「しなければならない」「するに違いない」
どちらも義務や確信、「する方向に向かう」意味です。
だから書き換えは have to

to が入ってますね。

同じく「する必要がある」
need to

「する方向に向かう」ので
to が入ってます。

can「できる、ありうる」が
be able to になるのも
少し強引ですがどちらかと言えばする方に向かっています。
(後の説明のためにこじつけてここはおきます。伏線です。)

助動詞以外でも
後ろに to Vの不定詞をとる動詞は
「する方向に向かう」意味のものがほとんど
です。

want to V 「Vしたい」
hope to V 「Vしたい」
expect to V 「Vすると期待する」
agree to V「Vするのに同意する」
decide to V「Vすると決める」
plan to V「Vする予定だ」

だいたい「する方向に向かう」「これからする」というイメージに関連づいた意味ですよね。

【be to 不定詞】とは何か

また to不定詞を使った表現には
「be to 不定詞」というヤツがあります。

This problem is to be solved.
みたいなやつです。

これが意味がたんまりあって地味に受験生泣かせなのです。

「恋人同士は鍵用意」

とか語呂合わせで覚えるのが鉄板。

恋be to 動詞は、か[可能]ぎ[義務・命令]よ[予定]う[運命]い[意図・目的]

という仕組み。これ考えた人は天才ですよね。

ただ結局これを丸暗記してもどれを選べばいいかわからない、結局訳せない、訳せないと読めない。

そういう状態に陥ることが多いです。

でもよく考えてみましょう。
上にあげた be to 不定詞の意味はすべて to を使った表現で置き換えることができます。

  • 可能:be able to
  • 義務:have to, be obliged to
  • 命令:be required to, be ordered to, be forced to
  • 予定:be going to, plan to
  • 運命:be supposed to, be meant to
  • 意図:try to, intend to
  • 目的:in order to

これは偶然ではありません。
無理やりやったのでもありません。(たとえそう見えたとしても!!!)

to という単語には「→」のイメージ、「する方向に向かう」イメージがハッキリとあるのです。

だから上記のような意味合いの表現とはすこぶる相性が良いので、どうしても出てきてしまうのです。

つまり to そのものに上記のような「意味」の一部が含まれているといえます。

【be to 不定詞】という表現はその to 自体がもつ「意味」を抽出して前面に押し出した表現に過ぎないわけです。

だから
「不定詞名詞用法」
「不定詞形容詞用法」
「不定詞副詞用法」
などの文法的な分類のように

be to 不定詞にも
「be to 不定詞可能用法」
「be to 不定詞運命用法」
「be to 不定詞命令用法」
みたいな分類があるわけではありません。

全部ただの be to 不定詞 です。
そのものの「意味」です。

それを日本語に訳そうとするといろんなパターンになるというだけ。
実際には「→」「する方向に向かう」イメージそのままに理解するべきものです。

先ほどの例の
This problem is to be solved. という文も

「この問題は解決するだろう」でもいいし
「この問題は解決できるはずだ」でもいいし
「この問題は解決されるためにあるのだ」でもいいのです。

ちなみに英文法書などが 【be to 不定詞】をちょっと別枠で扱いたがるのはは、現在主流の英文法の体系方式からあぶれているから。というオトナの理由からです。

不定詞を文章内での役割に応じて
「名詞用法」「形容詞用法」「副詞用法」
の3つに分けるのは

少ない規則でほとんどの to不定詞の用法を網羅でき、例外が少ないという美しい体系です。

be to Vはその分類のどれにもイマイチはまらないので、別枠で説明しているというだけです。(個人的には形容詞用用法にぶち込めるような気もしますが、それにしては上でみたように訳のパターンが多いので、やはり切り分けて説明したほうが学習者には親切な気がします。)

だから別に be to 不定詞は全然例外的な表現とか、難易度が高い表現ということはなくて、普通にザラにみる表現です。

余談でした。

to不定詞の主要3用法

【to be 不定詞】の説明からという多少ナナメな入りになりましたが
to不定詞の主要な用法は先ほども触れたとおり以下の3つです。

  • 名詞用法
  • 形容詞用法
  • 副詞用法

それぞれ文中で、名詞、形容詞、副詞と同じ役割を担うことからこんな名称がついています。

名詞の役割は文中で
Sになる・Cになる・Oになる・他の名詞の同格になる
の4つのどれか。

形容詞の役割は
名詞にかかる・Cになる
のどちらか。

副詞の役割は
文型に含まれず、名詞以外の何かにかかる
です。

(なぜか学校や高校受験学習塾だとこの前提というか基本を省いて、いきなり不定詞の名詞的用法とか言い出すので、謎に使えぬ文法用語で頭が嫌になり英語嫌いになるのが鉄板パターン。。。)

名詞用法

名詞用法の場合は「Vすること」と理解すれば大抵大丈夫。

形容詞用法

形容詞用法の場合は名詞を修飾した読み方になっていれば何でもいい
something to eatは
「食べるもの」「食べるためのもの」「食べ物」とか、そういう意味になっていれば読めている。

副詞用法

では最後、副詞用法はどうでしょう。

副詞用法には以下のようなものがあります。

  • 目的
  • 判断の根拠
  • 感情の原因
  • 条件
  • 結果
  • 程度などの形容詞の基準

これが覚えるのが大変なヤツです。

ここで思い出してほしいのが

「→」イメージから広げた前置詞toの意味が
不定詞のtoとオーバーラップする

ということです。

まずは早速、「目的」

「→」の先には「目的地」があるんでしたよね。

I visited Kyoto to see my grandfather.
「祖父に合うために京都に行った。」

次は「判断の根拠」「感情の原因」

「根拠」と「原因」です。

前置詞のtoにも「関連・関係」など、因果を示す用法がありました。
(ちょっとこじつけに聞こえる?わかってますよ、でも覚えやすいでしょ?)

まあこの2つは to不定詞の前に判断とか感情に表現があるから見つけてしまえばこっちのもんです。

The dog was happy to see her owner.
「ワンちゃんは飼い主さんに会えて喜んだ。」

My son was nasty to eat up all the chocolates without asking me.
「私に聞かずあのチョコを全部食い尽くすとは息子は嫌な奴である。」

次は「条件」
これはちょっと難しいのでいくつか先に例文を書く。

(1)To put it shortly, I won’t come with you.
「手短に言えば、貴方と一緒にはいかないってことよ。」

(2)To meet her in person, you would understand what I said.
「彼女と直接会えば、僕の言ったことがわかるはずだ。」

(3)I can imagine the dog would be happy to see her mother.
「この犬が母犬にあったら喜ぶのが想像できるよ。」

という感じで、全部if節に書き換えられそうな感じですよね。

だから「条件」といっていますが
(1)は「短く言う」という目的が意識されている
(3)はもはや感情の原因でもあります。

(2)が純粋な「条件」用法という感じがしますね。
これはかなり感覚的は話なので、あまり理屈として理解するのは難しいですが、toは「→」なので「到達するイメージ」ともよく言われます。

To meet her in person「彼女に直接会う」という状況に到達する、で、you would understand what I said「僕の言ったことがわかる」というように腹落ちしていきます。

ちなみに

文頭にある to不定詞が副詞用法の場合は
「目的」か「条件」のどちらかである

というtipsがあります。地味に便利な知識です。
副詞用法の場合だけの話ですよ(ここが注意点)。

次に「結果」

これはある程度決まった表現でしか出てこないので、適当にググってみてください。みなさん同じような例文で説明されてます。(こんな文章書く機会だいぶ限られているでしょ・・という文ですが、本当にそれくらいでしか見ない。)

例えばひとつ鉄板なのがこのような文章。

She woke up to find herself in a hospital.
「彼女は目が覚めると病院にいることに気が付いた。」

これもtoが「→」だと考えると
「目が覚める」→「病院にいると気づく。」

という順番。
「結果」というとわかりにくいですが
「→の終点」と思えば割と読みやすい。

最後は「程度などの形容詞の基準」

ハッキリ言えば
enough to とか
too ~ to で使われるヤツです。

enough「十分だ」
too「~すぎる」

という表現は日本語だろうが英語だろうが
基準がないと成立しません

道を尋ねるのに十分な英語力でも
冗談を交えつつセクシーに意中の相手を口説くのに十分な英語力は全然違いますよね。(後者はもはや英語力云々の問題ではないかもしれない)

40歳という年齢は未経験からプロのサッカー選手を目指すには遅すぎますが、地域のおじさんサッカーチームでレギュラーになるならもしかしたら遅くないかもしれません。

だから、話し手同士の間に合意できる基準がないときには
enoughやtooの基準を後から to不定詞で明示する必要がある
のです。
(ちなみに so ~ that構文のthat節もsoに対して同じ役割。)

これも「目的」「到達する」「→」などここまでたくさん利用してきたイメージを援用して理解できます。

「~するためには十分だ」
「~するには~すぎる」

目的感たっぷりですね。

まとめ

ふう・・・気づけばここまで10000字を優に超えています…

果たして to という1語に対してここまで語る記事が他にあるだろうか。
しかも例文もたいして乗せず概念的な話ばかり。

さらに果たしてここまで読む人がいるだろうか。。。

まあなんにせよ、このような読み物チックな英語解説があってもいいと思うのよん。

to とくればとにかく「→」を思い浮かべること。

「→」の先には「終点」「到達点」がある。

このイメージをベースに to を含む表現を精査していくと
「移動」「関連・関係」「方向性」「変化・変更」などに分類して表現を理解していくことができます。

ここまで前置詞 to の色味がみえてきたら
不定詞toの各用法を確認しても
上記のイメージから敷衍して考えることで理解しやすく、腹落ちするようになるはずです。

では、最後まで読んでくれてありがとうございました。
勉強頑張ってください。

おまけ

おまけに。

to不定詞絡みで覚えるべき事項に

【<SVOC>のときCにto不定詞をとる動詞】

というのがあります。

The rule allows us to change jobs.
「規則によれば、私たちは仕事を変えてもよい。」

みたいなやつです。

この文型をとる動詞はある程度決まっているので
大学受験の参考書にはたいてい覚えておくべき動詞がまとまっています。

これも to を「→」だと思えば

allows us → change job

という風になり、allowが「認める、許可する」なので

「私たちが仕事を変える方向に向かうのを許す」と読めます。

で、おもしろいのが、これが受動態になった時。

We are allowed to change jobs.

受動態は、「能動態の目的語を主語にして同じ文を書き換えたもの」なので

もともと us から change にのびていた「→」が
びよーーんとWeの位置まで延長されたものと読めます。

結局能動態にせよ受動態にせよこの文章の肝は
「私たちは仕事を変える」という部分で
「許された」という部分は助動詞的な役割にとどまっているとも読めるわけです。

このような文章の構造がスッとつかめると
英文を解するスピードはかなり速くなります。

toの深い理解によって、こんな利点もあるんです。

これが本当の意味での文法学習という感じがしますね。

ABOUT ME
ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。