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【無料Audible!?】KindleアプリとiPhoneのスピーチ機能でAudible風な読書体験を楽しもう

こんにちは。

Audible(オーディブル)というサービスをご存じでしょうか。

AudibleはAmazonが提供しているオーディオブックのサービスです。

Contents

オーディオブックの魅力

数年前からオーディオブックの市場は徐々に拡大してきているように感じますが、未だ一般化したとは言えないのが現状です。

電子書籍さえ普及しきったとはいえない状況ですから、紙媒体としての本がいかに根強い人気があるかわかります。

電子書籍に紙の消費や印刷・配送をカットできるため、エコで若干紙の本よりも安価というメリットがありますが

ページの行き来がしにくく、書き込みも面倒だし、何より本には”本”という物質を含めた体験に魅了されるファンが多いのです。

電子書籍でもその有様では、オーディオブックなんて・・・

という気もします。

しかし実際に使ってみるとなかなかどうして。オーディオブックには一度使うと手放せなくなる魅力があります。

まずオーディオブックの最大の利点は、他に何かをしながら本が聴けるということ。歩きながら、家事をしながら、寝る前に目を休めながら。

しかも目で読んだことよりも、耳で聴いたことのほうがよく人間の脳に定着するという事実もあります。

本を情報源として捉え、忙しいけれどとにかくインプットは絶やしたくないという現代人との親和性が高いです。

また小説などもオーディオブックであれば、移動中やお散歩の景色とイヤホンから流れ込む世界観がマッチしたときには、普段の読書とは全く異なる新しい読書体験が得られます。

オーディオブックの魅力

  • 脳に定着しやすい
  • 別のことをしながら本を読める
  • ビジネス本などであれば情報としてインプットが増やせる
  • 小説などであれば新しい読書体験ができる

Audibleのメリットとデメリット

AudibleはAmazonによるオーディオブックサービス。

魅力はありながら、なかなか普及しないオーディオブックですが

Amazonの参入によって注目度が跳ねたように思います。

僕も1か月の無料体験をしてみましたが、ラインナップの多さや音読のクオリティはさすがAmazonといったところ。

一方で音読という手間がかかっているぶん、通常の紙の本より高額という従来からオーディオブックが背負っている十字架からは逃れられなかったようです。

一冊一冊が高い上に、月額会員になっても1か月1冊が実質割引になるだけであまりお得感がありません。

オーディオブックは動画と異なり視覚情報もないため、部分的な読み直しなどもかなりしにくいです。1度きりの読書か、しばらく後に全部聞き直すくらいなら、安い紙の本で手元において参照したいというのが消費者の本音だと思います。

また、これは電子書籍の敵でもあるのですが、中古の紙の本が結局安すぎるんですよね。

 【Audibleの良い点】

  • 充実のラインナップ
  • 読み手のプロなので最高に上手い
  • オーディオブックの魅力をあますことなく感じられる

【Audibleの残念な点】

  • 継続するには高すぎる

無料でなんちゃってAudibleを楽しむ方法

Audibleの難点は価格のみです。

しかしいくら高くてもAmazonの書籍ラインナップをオーディオブックとして聴けるという快感・便利さを一度味わったらなかなか手放しがたいです。

そこでなんとかお金をかけずにオーディオブックを聴くすべがないか考えました。

そしてありました…!

KindleアプリとiOSのスピーチ機能を併用するという方法です。

手順はこう。

  1. iOSのスピーチ機能をONにする
  2. Kindleアプリをインストールする
  3. 読みたい本をKindleアプリで開き、2本指で画面上から下へスワイプ

  3分で終わります!

①iOSのスピーチ機能をONにする

ONする方法は以下の通りです

設定から「一般」

「アクセシビリティ」

「スピーチ」

ここで「画面の読み上げ」をONにすればオッケー

②Kindleアプリをインストールする

本好きな方ならすでに入れている人も多いかもしれませんがアプリをインストールしましょう。

インストールしたらAmazonアカウントでログインしてお好みの本を買ってください(さすがにここは無料になりません・・・犯罪になっちゃいます)

著作権フリーになっている昔の本もたくさんありますし、プライム会員の方には無料で公開されている本も十分すぎるほどあります。

Kindle
Kindle
開発元:AMZN Mobile LLC
無料
posted withアプリーチ

③読みたい本をKindleアプリで開き、2本指で画面上から下へスワイプ

この2本指スワイプ動作をiOSのスピーチ機能が起動して、画面上のテキストを読み上げてくれます(すげー!)

こんな感じ。

Assistive Touchに近いインターフェイスです。

読み上げ速度や声、言語も選べます。英語だと格段になめらか。

洋の東西を問わず、遅きはカメで速きはウサギなんですね。

日本語だとまだたどたどしい部分は多いですが、十分内容は聞き取れるレベル!

Audibleのプロの読み方を聴いたあとだとだいぶ聴き劣りはしますが、個人的には値段の安さを考慮に入れればAudibleよりもこちらに軍配です。

Amazonで買える電子書籍はすべて(画像化されて処理されているもの以外。iOSのスピーチ機能は画像内の文字はテキスト認識しないので)聴けるので、ラインナップの量も比較になりません。

無料なんちゃってAudibleのメリットとデメリット

正直僕はこれで十分満足してしまっています・・・(笑)

なんといってもラインナップの多さと圧倒的安さ。

僕は基本的に読みたい本は紙の本を購入する派です。Kindle端末も持っていますが、もっぱら旅用。あとは著作権切れの古典名作やプライムリーディングで無料になっているものと読んだり。

しかし歩いている間にも本が聴けるというのは個人的にかなりのメリットです。また、読む本とは異なり自分で先に進まなくでも勝手に流れてくるわけですから、読む体力がいりません。

義務的に情報をいれるための読書にはうってつけ。

一方で読み方や、そもそもiOSのスピーチ機能がオーディオブックとして使われることを想定していないことで起こる不便もあるのは事実です。

メリットとデメリットをまとめておくので

是非一度試したうえで判断してみてください。

【なんちゃってAudibleのメリット】

  • 本家Audibleと比べて圧倒的に安い(電子書籍が入っていればオーディオ化についてはタダ)
  • 電子書籍化している本すべてが聴ける
  • 普通に聞いて理解できるクオリティ
  • 画面を消さなければページが進んでも自動で先に進んで読んでくれる

【なんちゃってAudibleのデメリット】

  • 自動読み上げなので読み方がたどたどしい
  • 日本語だと漢字などの読み間違いが多いので、聴き手が間違いから正しい読み方を想像して理解しないといけないときがある
  • 画面を切っても読み上げは続くが、ページが変わると止まってしまうので、スワイプしなおす必要がある(画面をつけたままにして聴かないといけない)
  • 画像が挟まると読み上げが停止する

まとめ

本を読む人口が少ないというのもあってなかなか浸透しないオーディオブックですが、動画や写真など、受け身であって楽に消費できるものがもてはやされる時代ですから

そういう時流の中で多少意識が高いような層に、オーディオブックは徐々に受容されていくと思います。

今は読み手の介在があるのでどうしても高額になってしまっていますが、自動読み上げ機能が英語並みに進歩すれば価格も下がり

価格が下がれば聴いてみようという人も増えます。

受容が増えれば、オーディオブックのような実態なしでデータを売る業態なら低コストで量産が可能。

そこまで行けばNetflixのように定額で読み放題という売り方が可能になる日もくるかもしれません。

(それともAmazonとかNetflixが完全に動画配信サービス内のオーディオブック部門として組み込んだほうが採算はとれて現実的か?最近は都心でコンビニサイズにまで小型化した薬局が、薬品販売という利益率の良い商品を経営基盤に、こにぎりやお弁当をコンビニよりも安く提供するという手法で快進撃を続けているとか。オーディオブックもそのパターンで、動画配信で利益を確保しているき企業がそれを基盤にオーディオブックを低価格で配信してくれる、なんてとこになったりして。)

なんにせよ、僕たちがオーディオブックをよりふんだんに、安く楽しむには、オーディオブック自体の需要が高まることが大切です。

しかし高額ゆえに関心が持てなかったり、試して気に入ったものの値段ほどの価値を感じなかったという人も多いはず。

今回紹介した方法で、オーディオブックを生活に取り入れて、オーディオブック産業が盛り上げていく消費者候補が、少しでも増えてくれれば、嬉しいかぎりです。

読んでくれてありがとうございました。

ABOUT ME
ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。