英語の基本動詞

”Give”の覚えるべき文型、熟語をまとめる【基本動詞の文型】

基本動詞の文型を制すものが英語を制します。

基本動詞の一覧はこちら。

今回は基本動詞 give の覚えるべき文型を

必要十分な量にコピっとまとめましたのでどうぞ。

覚えるべき give の文型と熟語!

<SV>give与える
たわむ
弾む
やわらぐ
<SVO>give O~を与える
<SVO1O2>give O1 O2
(= give O2 to O1)
O1にO2を与える
<SVOC>give O to VOにVさせる
句動詞・イディオムgive up
give away
give in to
~を諦める
~を与える
~に負ける

giveの意味は「与える」です。

giveは英語の基本文法を押さえるうえで絶対に無視することのできない最重要基本動詞のひとつといえるでしょう。

この基本動詞の文型シリーズの記事が
とことん文型にこだわって書かれているのは
英文法において文型を理解するよりも大切なものはないからです。

文型は、文法事項の一部ではなく
文法事項の土台であり、体系です。

名詞とか形容詞とか接続詞とかいうのが家具だとしたら
文型は家の骨組みなのです。

そしてこのブログでは、日本の標準的な英語教育に合わせて
英語の文型を5つに分類した5文型という体系にあわせた説明を行っています。

そんな5文型のうち、第4文型と呼ばれる<SVO1O2>は
原則的に「与える」という意味
になります。

つまりこれは give文型 なのです。

<SVO1O2>文型をとる動詞で最も基本的な動詞が give。

たった5つしかない英語の文型のうち
1つの文型のテンプレートを示す動詞が give
だといえます。

(ちなみに<SVC>のテンプレートを示す動詞は be 。その他の文型には<SVC>にとっての be や、<SVO1O2>にとっての give ほど典型的でわかりやすい動詞はありません。)

<SVO1O2>という文型は、Vの他に要素がS,O1,O2と3つあります。
そしてそのすべてに名詞が入ります。
となると、そのVが意味するところは必然的に下の図のようになります。

3つの要素(図のABC)がきちんと動作(図の矢印)に絡んで登場するような動作の形式は、必ず上の図のような形になります。

AがBにCをという意味にどうしてもなってしまうのです。

だから<SVO1O2>をとる動詞は、必ず上の図の形式にあてはめて書くことのできる意味を持ちます。

  • give 与える
  • tell 伝える
  • send 送る
  • pay 払う
  • teach 教える
  • ask 尋ねる

これらは<SVO1O2>をとる代表的な動詞です。
すべて「AがBにCを」という形にハマる意味を持つ動詞であることが確認できますね。

このような動作はざっくりとした言い方をすれば
すべて「与える」と言い換えられます。

言葉や情報を与えれば「伝える」
お金を与えれば「払う」
知識を与えれば「教える」
質問を与えれば「尋ねる」

といった具合です。
だからこのような<SVO1O2>をとる動詞のことを
授与動詞と言ったりもするのです。

なぜ give を超基本動詞として強調するかわかりましたでしょうか。
give についての知識は他のすべての授与動詞に応用が利くからですね!

そんな超重要動詞である give ですが
<SVO1O2>以外の文型もとり、意外な意味を持つ一面もあります。

さらに、giveが意味する「与える」は日本語で「与える」というのに比べてかなり広い意味で使われますから、そのような意味の広がりについてもしっかり確認する必要があります。

各文型後ごとに、例文を見ながら確認していきましょう!

<SV>

give与える
たわむ
弾む
やわらぐ

<SVO>の give はほとんど使われないのでそこまでリキを入れて覚えなくてもいい気がしますが、なにせ意味が意外過ぎるので知らないと予測するのは難しい。

別に「与える」という行為が常にそうとは限りませんが、
「与える」
→基本的に優しい慈悲のイメージ
→柔らかい印象
→「たわむ」「弾む」「やわらぐ」
とこじつけて覚えるといいかもしれません。

まあまずは「与える」で訳すのがセオリーかなぁと。

【例文】

This rich nature gives equally to all livings.
この豊かな自然はすべての生きるものに与えてくれる。

His new basketball gives very well.
彼の新しいバスケットボールはよく弾む。

This severely windy and frosty season will give soon.
この風と寒さが厳しい季節もじきに和らぐだろう。

<SVO>

give O~を与える

give のベースとなる文型は<SVO1O2>であることは強調しました。

上にも載せた図ですが、この図でいうと
A=主語(S)
B=間接目的語(O1)
C=直接目的語(O2)

となります。

すべての文型にSは必ずあるので、Aは必ず書きますが
BかCどちらかを言わなくても、Oがひとつ減るだけなので
<SVO>という文型が成立します。

giveが<SVO>をとる理屈はあくまで基本となる<SVO1O2>のOが片方なくなったものと考えてください。

注意点としては<SVO>文型におけるOは
直接目的語、つまり<SVO1O2>でいうところのO2を想定しています。

ですからgive の<SVO>でOに入るのは
基本的にO2、図でいえばC
です。

ただ、giveの<SVO1O2>について、明らかに文脈からO2がわかるようなときはO2が省略され、<SVO1>という実態を持つ<SVO>が見かけ上、現れることも結構あります。

下の3番の例文はその好例。

【例文】

This evidence gives a crucial clue in the court.
この証拠品は、裁判において重要な手がかりとなる。

Our teacher always gives too difficult questions.
先生はいつも難しすぎる問題を出す。

I got an additional ticket, so I’ll give you.
余分に1枚チケットをもらったので、あなたにあげる。
(O2にあたる名詞がticketというのが明らかなので、<SVO1>だけ残っている形)

Her death gave an absolute reason for him to live.
彼女の死が、彼に生きる絶対的な理由を与えた。

<SVO1O2>

give O1 O2
(= give O2 to O1)
O1にO2を与える

give のベースとなる文型が<SVO1O2>であることはすでに説明してきたとおり。

ここでは<SVO1O2><SVO2前置詞O1>に書き換えられるという話をします。

話としては単純に上に<SVO>で書いた形をさきに書いておいて、あとから方向性(図でいう矢印の行き先)を示す前置詞 to や for を使ってO1にあたる名詞を付与するということ。

to や for によって方向性が明確になるうえ、
言語には基本的に後ろにきたものを強調するという性質がある(日本の倒置法でも同じこと)ので、「誰に・何に」をはっきりさせたいときには<SVO2前置詞O1>の語順が好まれます。

また、英語には「長いものは後ろへ」という原則があるので
O1が長いときにはやはり後ろに持っていきたいから<SVO2前置詞O1>にします。

それと関連して、本来後ろにくるO2が代名詞の場合は、
語順を<SVO2前置詞O1>にしなければならない
という文法上の規則があります。
代名詞は短い単語なので、先に言ってもらったほうがわかりやすいからです。(代名詞と比べれば他の名詞は相対的に長いことが多いので、「長いものは後ろへ」という原則に絡み取られる形。)

<SVO2前置詞O1>のときに使う前置詞は、Vが何かによって決まります。
give なら to だし、buy なら for です。
これは暗記する必要がありますが、基本的な傾向というか、覚え方は

与える相手を想定しない成り立たないV:to
  (give, send, teachなど)
与える相手を想定せずとも成り立つV:for
  (buy, cook, makeなど)
ask:of

です。あくまで傾向ですが、結構な精度があります。askだけはofだと個別に暗記するのがいいです。

ちょっと長くなったので以下にまとめます。

【<SVO2前置詞O1>が使われるパターン】

  • O1を強調するとき
  • O1が長いとき
  • O2が代名詞のとき

「長いものは後ろへ」「強調するものは後ろへ」という原則から出てくる現象ですね。

【<SVO2前置詞O1>のときの前置詞の選び方】

  • 与える相手を想定しない成り立たないV:to
  • 与える相手を想定せずとも成り立つV:for
  • ask:of

要するに、その動詞のベースとなる文型が<SVO1O2>なら toで、<SVO>なら forっていうことですね。askは別口。

【例文】

Give me what you have behind.
後ろに持っているもの渡しなさい。

It is not for you. You have to give it to her.
それは君のじゃない。彼女に渡しなさい。

Crises possibly gave our society a chance to make a great change.
危機的な状況は、社会に大いなる変化の機械をもたらしうる。

The time she spent to read countless books gave her the great wisdom.
数えきれないほどの本を読むのに費やした時間が、彼女に大いなる知恵をもたらした。

<SVOC>

give O to VOにVさせる

この文型はほとんど使われているのを見たことがないので覚えなくていいですが、この文型をみたときには「あ、SVOCだな…」と気づけなくてはいけません。

下の例文を見ながら考えると、

to believeを名詞用法にして「私に信じることを与える」はおかしい。
to believeを形容詞用法にしても前にある名詞がmeで代名詞なので形容詞をかけられない。
to Vを副詞用法にして「信じるために私に与えた」としてもうまくいかない。

となると、to believeをCにしてみるという選択肢にたどり着きます。
すると文型は<SVOC>になり、知覚・思考系動詞以外の<SVOC>のVにはロクな意味がないので「SのせいでOがCだ(する)」と訳しておけばOK。

お、これは成立しそうじゃないか。

ということで<SVOC>の読み方でよさそうだ、と判断していくというプロセスです。

【例文】

His confident way of talking gave me to believe his dream will be realized.
彼の自信に満ちた話し方を聞いて、私は彼の夢はきっと実現すると思った。

<句動詞・イディオム>

give up
give away
give in to
~を諦める
~を与える
~に負ける

give upは今更説明しなくてもギブアップという日本語になっているので大丈夫ですね。

ポイントはgive upのOには to V ではなく Ving が入るということ。
「諦める」は「しない方へ向かう」意味ですからね。

give awayはそのまま「向こうへ(離れた方向へ)与える」なので、awayの意味を加味すればOK。

【例文】

She gave up finishing the project as planned.
彼女は計画通りにそのプロジェクトを終えるのは諦めた。

If you really love someone, don’t give him or her away to anyone.
もし誰かを本当に愛してるのなら、その人を他の誰の手にも渡してはいけない。

Though she had to study for exams she gave in to the temptation of watching TV.
試験勉強をしなければならなかったが、彼女はテレビを観たいという誘惑に負けた。

まとめ

ではgiveをまとめましょう!

  • 意味は「与える」
  • <SVO1O2>文型のテンプレートである超重要動詞
  • ベースは<SVO1O2>
  • <SVO2 to O1>に書き換え可能

いつも勉強お疲れさま。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

ABOUT ME
ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。