英語の基本動詞

”Put”の覚えるべき文型、熟語をまとめる【基本動詞の文型】

基本動詞の文型を制すものが英語を制します。

基本動詞の一覧はこちら。

今回は基本動詞 put の覚えるべき文型を

必要十分な量にコピっとまとめましたのでどうぞ。

覚えるべき put の文型と熟語!

<SVO>put O~を置く
~を位置させる
<SVOC>put O C
※Cには主に副詞
SがOをCに位置させる
S V A 前 B
(SVOC)
put A on B
put A in B
put A to B
put A with B
put A into B
※その他多数
ほぼすべての前置詞が入りうる
AをBの~に位置させる
※前置詞やA,Bに入る言葉により意訳をする
句動詞・イディオムput it
put into practice
put up with


put across
put by
put in
put off
put about
put on
put out
表現する・言う
実践する
我慢する


うまく伝える
とっておく
提出する
延期する・言い逃れする
噂する
着る
消す

句動詞・イディオムはあまりに多いので
参考まで…!
丸暗記はオススメしません。

さて、鬼門 put です。
get や make のように節操のない基本動詞だコイツは。

もはや文型や一緒に使う前置詞や副詞などによって
意味が変幻自在のメタモン動詞です。

英会話では
「put」だけ言われてもどういう意味か全然分かりません。

・・・put・・・なんだよっ!!

ってなります。

putときたらもうこれは
「伏線か枕詞みたいなもんか…」と思ってもらってもいいくらい。

問題はなんの文型で使われているのか。
どんな言葉と一緒に使われているか。

これに尽きます。

put の核の意味

とはいえ put にも核の意味があります。

ひとことで言えば

「位置させる」「位置に据える」

これが物理的な意味と概念的な意味
両方で使われまくります。

例えば

「着る」も衣類を身体を包むように「位置させる」

「取っておく」も何かを今は使わないところに「位置させる」

「違う言い方にする」も発言を違う表現ゾーンに「位置させる」

「息子を大学にいかせる」も息子を大学という組織の中に「位置させる」

・・・

・・・

・・・・・・( ^ω^)クソガ
(いえ、なんでもないです)

そうなんです。
こんなにざっくり使われるのが put なんです。

こんな自由じゃ言えない表現なくね…??

そう思いますよね。

その通りです。
put で何かを言おうとしているわけではないんです。

パソコンで言うとSHIFTキーみたいな感じ。

それ自体で何かを入力するわけじゃないでしょ?
他のキーとの組み合わせでようやく意味を持つのです。

だから put を読むには
文型や周囲の単語が大切なのです。

だいぶ乱暴の説明かつ例がトリッキーで申し訳ないんですが…(笑)

核の意味は一応「位置させる」「置く」とかですが
無理があるのも多いんです。。。

でもま、そんな感じで
ざっくりとした言葉なんだな~
と思って言えば

いちいち put の意味に
「は?こんなの知らねえよ」と狼狽せずに済むのです。

じゃ、頑張ろね。

<SVO>

put O ~を置く
~を位置させる

やっぱりSHIFTキーだけ押しても何も起きないように
putだけで使うことはあまりない
ですね…

例文をつくるのに頭の中で put を使う文脈を巡らしてみましたが
やはり大抵後ろに場所を示すなにかを置きたくなります。

「~を位置させる」といわれても
「え、どこに?」ってなりますよね…

やはりputの真髄は
<SVOC>にあるので、ここは気にせず先に進みましょう!!

【例文】

Can you put this part?
この部品取り付けてくれる?

<SVOC>

put O C
※Cには主に副詞
SがOをCに位置させる

本来は副詞はCになれません。
しかしこのケースではOの後にくる副詞が
putにかかり「どこに位置させるか」を表すので
むしろその副詞をCにとって

「Sが、OがCにある状態をつくる」

と読んでしまったほうがわかりやすいのです。

同じ意味ならわかりやすいほうがいいですよね。

なのでここでは原則に逆らって
Cに副詞をとると説明しています。

他の基本動詞の解説でも
Cに副詞をとるという書き方をしている時がありますが
理由はいつも同じです。

ここでちょっと
putのイディオムは<SVOC>を前提としている
という話を挟みます。

長いのでいったん飛ばして
後で読んでもいいです。
(※ただ絶対に知っておいた方がいいことなので、あとで必ず読むことをオススメします!)

put イディオムの前提は<SVOC>

後で句動詞・イディオムのところでも取り上げますが

  • put on
  • put off
  • put aside
  • put across
  • put in
  • put out

こういう類のputのイディオムは数えきれないほどあります。

これらは基本的に
put と その後の単語 の間にOが入り、全体で<SVOC>を構成します。

put off を使って「試合を延期する」というならこうです。
put the game off
V O C

off は「離れて」という意味なので
全体で「試合を離して置く」
つまり「延期する」という意味になります。

また、英語には
長いものは後回し
という性格があります。

英語は語順が意味を決める言語ですが
文の要素が長いときには、語順にこだわるとかえって語順が表す文型がわかりにくいという悲しい矛盾が起こります。

そんなときに「長いものを後回し」にして
とりあえず文型を成立させたり
あとから飛ばした長い要素を付け足しします。

it is ~ to V
it is ~ that SV

などの有名な構文も
主語が長いのが嫌なので
とりあえず it をおいて
文型を成立させておく代表例です。

it と言われても聞き手は「は?」
ってなってるので
あとから真主語のto Vやthat節を置いて
主語の説明をしてやるわけです。

さて、

話を戻して先ほどの
put the game off

この文の the game、
そんなに長くないけど
offと比べたら長いですよね…?

こんなちょっとの差でも
長いものを後ろに置きたくなっちゃうシンドロームの英語話者は
the game を後回しにしたくてたまりません。

その感情がつくりだす文章が
put off the game

これも正しい英文です。

だから参考書をみると
put offというイディオムの項には

put X off / put off X 「Xを延期する」

みたいな書き方がしてあるはずです。
しかしこれ、どっちでもいいんですが
もともとは前者の put X offの<SVOC>が
前提と知っておくことには価値があります。

まず、上に箇条書きにしたような
無数に存在する putイディオムたちの意味を
覚えるのが格段にラクになります。
理屈がわかるからです。

そして利点がもうひとつ。

この類のイディオムにはputに限らず
次のような記憶があります。

put X off / put off X
※Xが代名詞の時は put X off のみ可。

この細かいルール、
入試などの並び替え問題に出しやすいので
地味につつかれます。

そして学習者は
「プットオフ延期するプットオフ延期するプットオフ延期するプットオフ延期する・・・」
という念仏学習でイディオムを詰め込むので、putとoffの結びつきを必要以上に強く覚えてしまっています。これがマズイ。

結果 put X off というのが正答の並び替え問題にポイポイ引っかかります。

確かに丸暗記で勉強する学習者にとって、この細かいルールを思い出してテストで点を取るのは簡単ではありません。

しかし
put X off の<SVOC>が前提で
Xが長いから
put off X になるときも多い

と覚えておけばこのような問題に引っかかることはありません。

ポイントは
「代名詞は長くない」ということです。

him, it, me, us, them…

全部短いですよね。
同じことを繰り替えすのが億劫だという理由で生み出された怠惰の権化ともいうべき品詞が代名詞なので、短くて当たり前ですな。
短いことこそが代名詞の存在意義なのです。

さて、
長いものを後回しにしたい一心で生まれた語順が
put off X でした。

だから、全然長くない代名詞という品詞がXに入るときには
put off X という語順には何の理由も正当性もありません。

こういうわけで

put X off / put off X
※Xが代名詞の時は put X off のみ可。

こんな注意書きのようなルールが生まれるわけです。

長くなりましたが、逆に言えば
こういうルールがあること自体が
putイディオムは<SVOC>を前提にしているという証拠でもあるわけです。

これはput以外の動詞でも
同じタイプのイディオムの多くに
一般的にいえることです。

【例文】

What did you put behind?
後ろに何を隠したの?
put X behind で「Xを後ろに位置させる=隠す」です。
この場合はXがwhatになって文頭にでてる。)

You have to put this plug in.
このプラグを差し込まないといけないよ。
put X in で「Xを中に位置させる=差し込む」

Put your hands up!
手を挙げろ!
put X upで「Xを上に位置させる=あげる」
プチャヘンザッ!ですね。)

You can put your luggage down here.
ここに荷物降ろしていいですよ。
put X downで「Xを下に位置させる=降ろす」

Let’s put away “how we do it” until we agree on “what we do”.
「何をするか」決めるまでは、「どうやるか」はいったん忘れよう。
put X away で「Xをどっか向こうに位置させる=忘れる、置いておく等」
“how we do it”があからさまに長いので語順が変わっているパターンです。)

S V A 前 B (SVOC)

put A on B
put A in B
put A to B
put A with B
put A into B
※その他多数
ほぼすべての前置詞が入りうる
AをBの~に位置させる
※前置詞やA,Bに入る言葉により意訳をする

こればかりは説明するよりも例でみて言ったほうがいいでしょう。

上で紹介した<SVOC>のCの部分に
前置詞+名詞 が入ったものだと理解してください。

強いて言えば、
on と組み合わせて使われることが一番多いかな。。。

【例文】

My boss puts too much burden on my shoulders.
私の上司は私に負担をかけすぎる。
(責任や負担を肩に乗せるイメージですね。)

Huge taxes were put on the people under Tang Dynasty in China.
唐代の中国では、国民に莫大な税金が課された。
(同じ文型でも周囲の言葉によっては impose の意味にも。)

The military put the captives to torture.
軍は捕虜を拷問にかけた。
(put 自体に「かける」の意味があるわけではないということがわかるでしょうか。)

He put what he’d said into Japanese for me.
彼は私のために、言ったことを日本語に直した。
(A into Bという形でtranslateさながらの意味にもなりうる。)

She put as much money as she earns in a year into the new business.
彼女は年収に匹敵する額をそのビジネスにつぎこんだ。
(put と into が離れているので関係性を見つけにくいですが、SHIFTキーが押されただけで他の入力がないぞ??と思って後ろまで待って探すのが正しい読み方。)

We put our profit at 1,000$.
私たちは、1,000ドルの利益を見積もった。
(at は点ですね。後ろに値段がきているので at を使いますが、利益をその額という点に想定したということですな。)

句動詞・イディオム

put it
put into practice
put up with


put across
put by
put in
put off
put about
put on
put out
表現する・言う
実践する
我慢する


うまく伝える
とっておく
提出する
延期する・言い逃れする
噂する
着る
消す

もう一度書きますが
※句動詞・イディオムはあまりに多いので参考まで…!
丸暗記はオススメしません。

下の太字ではないイディオムたちは
上に書いた通り<SVOC>の枠組みの中で覚えたほうがいい
と思います。
このようなイディオムは本当にたくさんあるんですが
ここでは<SVOC>の単純な枠組みからではたどり着きにくい意味をもつものを紹介しました。あくまで参考です。

上の太字の3つ、

  • 表現する・言う
  • 実践する
  • 我慢する

は、覚えておく価値があります。
非常によくみかけるputの熟語表現ですね。

【例文】

As someone put it, ignorance is bliss.
誰かが言ったように、知らぬが仏(無知とは幸福)である。
(このput itの用法は、asのような様態表現と一緒に使われることが多いです。)

You’ve learned enough.
Now it’s time to put them into practice.
君は十分に学んだ。今こそそれを実践に移すときだよ。
(英語の勉強も、学んだことは使わないダメですな。)

I can’t put up with this work anymore.
この仕事にはもう我慢ならねぇぞ。
(革命宣言か?(※退職願の意))

まとめ

put の核の意味は非常に概念的なので
文型や周囲の単語という他の要素に左右されやすいです。

なんだそりゃ…という感じの説明ではありますが
put はキーボードSHIFTキーなんだ
くらいに考えてください。

put だけじっと見つめていては
いつまでたっても put 意味はわかりません。

今回紹介してきたように
型で捉えないと put の本質は見えてこないのです。

無限にあるイディオムとやらを
ひたすらに丸暗記するのはもうやめましょう。

この記事が正しい勉強の指針になることを祈ってます。
頑張ってくださいね!

では、いつも勉強お疲れさま。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

ABOUT ME
ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。