英語の基本動詞

”Wash”の覚えるべき文型、熟語をまとめる【基本動詞の文型】

基本動詞の文型を制すものが英語を制します。

基本動詞の一覧はこちら。

今回は基本動詞 wash の覚えるべき文型を

必要十分な量にコピっとまとめましたのでどうぞ。

Contents

覚えるべき wash の文型と熟語!

<SV>wash洗濯する
(汚れなどを)洗い落とす

(汚れなどが)洗い落ちる
(水で)洗われる・流される
<SVC>wash C洗ってCになる
<SVO>wash O~を洗う・洗濯する
~を濡らす・侵食する・さらう

~を洗える
~を薄く塗る

wash の意味は「洗う」

が、実は洗濯したり清潔にしたりする以外にも、
雨や川、海など、水属性の自然が何かを流したり何かに打ち寄せたり何かを破壊したりするときに wash を使います。

また、wash は「洗う」という文脈の中で、主語(S)に様々なものが入るのが特徴です。

「洗う」という行為の主体である人間や洗濯機などが素直に主語にくることが多いですが、
「洗う」という行為の対象である(ふつうはOにくるはず)の「汚れ」や「色」が主語に入って「落ちる」「落ちない」などの意味なります。

さらに「洗う」という行為で使われる道具である洗剤などが主語にくると「洗える」とか「(洗剤として汚れや材質に)合う」とかいう意味になります。

って言葉で小難しく説明されても「んん??」って感じかもしれないので


wash に関しては主語や目的語に知っている意味の単語があり、それが「洗う」「流す」など動作・光景に合う意味ならば

素直に意味が通るように wash を読んでしまっても問題ないかと思います。

ただこの時も wash が自動詞か他動詞かはしっかり判断して、読みのヒントにするのを忘れずに!

<SV>

wash洗濯する
(汚れなどを)洗い落とす

(汚れなどが)洗い落ちる
(水で)洗われる・流される

さあ、下の例文たちをご覧あれ。

主語がお母さんなら「洗濯する」(もはや洗濯はお母さんだけの仕事ではないので世のお父さんたちはこの例文みて安心しないように。)、

主語がソープなら「洗い落す」

主語が汚れなら「落ちる」

主語が波なら「打ち寄せる」

主語が橋なら「流される」。。。

実に複雑怪奇で都合の良い動詞ですね、washは。

やはり「洗う」「流す」のような水がジャブついている光景を思い浮かべて、周囲の単語の意味から都合よく訳すのがちょうどよい wash との向き合い方な気がします。

あまり重要な動詞ではないですし、下の例文のような各用法のすべてと出会う頃にはそれなりに英語の素養のようなものが身についているはずなので、あまり躍起になってすべての用法を暗記しなくても正しく読めるようになるかと。

【例文】

My mother usually wash before 10.
お母さんはふだん10時前に洗濯をする。
(こういう言い方の場合は wash じゃなくて do the laundry と言う気がするけどね)

This soap not only washes well but also has a good smell.
このソープはよく汚れを落とすだけでなく、香りもいい。

The black stain doesn’t seem to wash out.
その黒い汚れは落ちそうにない。

When the big wave washed over my ship, I prepared for death.
大波が船にかぶさって打ち寄せたとき、私は死を覚悟した。

The famous bridge from 17th century has washed away in the flood last night.
17世紀からの有名な橋は昨晩の洪水で流されてしまった。

<SVC>

wash C洗ってCになる

こちらは割に珍しい用法なような。

単純にCになるというよりも、主語が体の一部を洗った結果としてその洗った部分がCな状態(たいてい綺麗な状態)になるという感じです。

【例文】

Doctors must wash clean before coming into operation rooms.
医師は手術室に入室する前に手を洗って清潔にしなければならない。

<SVO>

wash O~を洗う・洗濯する
~を濡らす・侵食する・さらう

~を洗える
~を薄く塗る

wash とくれば<SVO>を想定するのが一般的。

「洗う」と言われば「何を?」となると思うので、感覚的にも他動詞って感じですよね。

意味としては<SV>にあげたものとほぼ同じです。

自然現象や災害などの文脈で「~を侵食する」「~を流す」「~をさらう」というような意味で使われているのは度々見かけます。

「~を薄く塗る」の用法はみたことないけど面白かったので載せてみました。

【例文】

Fathers wash their cars on Sunday morning and go a bathe.
父たちは日曜の朝に洗車し、午後には海水浴へ行く。

In the long rainy season, rain washes out the gulf and engraves the stripe-like patterns on its surface.
長い雨期に、雨は崖を侵食し、その表面に縞柄のような模様を刻む。

This detergent can’t wash leather goods.
この洗剤は革製品は洗えません。

We are going to wash this wooden chair with white paint.
この木製の椅子を白ペンキで薄く塗っていきます。

まとめ

washのまとめです。

今回は大事じゃないので無視しましたが、洗脳が英語で brainwash というように「信じる」のような意味で使われることもあれば、キリスト教の宗教観で「罪を流し清める」という意味で使われることなんかもあり、washは地味に意味の広がりが大きい動詞です。

wash と言われて洗濯機のゴリゴリ動いている絵しか浮かばないようでは wash を知ったとは言えないのです。
とりあえず以下の内容を覚えておきましょう。

  • 基本的な意味は「洗う」
  • 自然現状の文脈で「流す」「さらう」などの訳も。
  • 主な文型は<SV><SVO>
  • <SV>では主語に人・汚れ・建物や自然・道具などさまざまものが入るので、washから想起される都合の良い訳をあてる。

では、いつも勉強お疲れさま。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

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ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。