はじめてといいつつ、実は3年ほど前にちょっとだけカジったことがあります。
そのときもスパイスを一式揃えたのですが、それぞれのスパイスの香りや用途の特徴をつかみ切る前に、引っ越しによるキッチン環境の変化でスパイスカレー作りがとん挫したのでした。
まともにキッチンが使える家に引っ越しなおしてから1年半たってますが、すっかりスパイスカレーのことを忘れていた・・・
この間たまたま本棚をじっくり見直していたら、この本を買ってあったことを思い出しまして。
スパイスの本を検索すると速攻で見つかる定番本なので持っている方も多いかと。
最近またリモートワークが終わって出社している関係で日々の料理もマンネリ化している気がしますし、ここらでいっちょ、またスパイスの勉強を再開してみようという気に。
ブログのネタになるし。
とりあえず本に書いてあるドライカレーを作ってみよう。
自他共に認める料理好きではあるものの、ノリで作る家庭料理と、たまにYouTube動画を参考にして作ってみる遊びをする程度。
ちゃんとレシピをみて材料を揃えてなんて料理を久しぶりで、ワクワクすんぞ。
Contents
スパイスを買いに行きます。
てなわけでスパイスを買いに 東京ジャーミィ にGO。
これは日本最大級のイスラーム=モスクです。トルコ系なのでスンナ派かな?
ビューティフォー。
僕の生息地域にこんな素敵があるなんてなんたる僥倖。
モスクの美しさもさることながら、開催イベントのラインナップや併設の本屋さんなども魅力的で、イスラームの信仰がない人でもとても楽しい施設です。
勉強にもなります。いつも外国の子どもたちがフリーダムに駆け回ってて、なんか文化の違いを感じる。
で、ここにはハラルマーケットも併設されていて、楽しい食材をたくさん買えます。
中東らしい国はイランとトルコしか行ったことがないのだけれど、なかなか現地を思い出せて良い場所です。
ここでスパイスを買うのだ。
なんだかんだ東京ジャーミィには毎月レベルで来ている気がする。
まあチャリで15分だし。毎週レベルで前は通るし。スパイスの買い足しを口実にこれからも立ち寄らせていただくことになる。
いうてもここはスパイス専門店ではないので全部は揃わず・・・。
結局、下北沢のカルディさんへ、
揃えたスパイスはこんな感じ。
もともと持っていたものを含む。
- 八角(ホール)
- サフラン(ホール、イランで買ったやつ)
- ローリエ(ホール?っていうの?フレッシュ?)
- クローブ(ホール)
- パプリカ(パウダー)
- ナツメグ(パウダー)
- コリアンダー(パウダー)
- クミン(パウダー)
- レッドチリ(パウダー)
- オールスパイス(もちろんパウダー)
- ガラムマサラ(もちろんパウダー)
- ターメリック(パウダー)
- フィヌグリーク(パウダー)
まあ、これだけあれば大抵のカレーは作れそうです。
より本気になるとハーブ系も居るのかもしれない。
この中で香りの特徴とかをなんとなくでもわかっているのは半分もない気がします。
ホールで使うものだけホールで買って、パウダーの必要があるものは面倒なのでパウダーになっているものを買う方針で行きます。
はじめてレストランの人にカレー作りを指南していただいたときにすべてホールをパウダー化するところからやらせていただきました。
そのせいで、「普通こういうもんなのか!」と思い込んだ僕は、すべてのスパイスをホールで買ったことがあります。
思えば3年前にスパイスの勉強からフェードアウトしたのは、パウダー化の手間が心理的なハードルになっていたからかもしれません、(さっきはキッチンの変化のせいにしてたけど。)
だってパウダー化のときって、めっちゃスパイス飛び散るんだもの。硬いからガンガンと。
うるさくなるし。
お家にはワンちゃんもいたので、飛び散ったスパイスを拾い食いでもしたら大変じゃないの。
まあ、とにかくスパイスは揃いました。よっしゃあ。
カレーパウダーを調合します。
たくさんのスパイスを用意しましたが、今回使うのはこの5種類だ!
- ターメリック
- レッドチリ
- クミン
- コリアンダー
- ガラムマサラ
全部パウダーです。
今回のレシピは全部さっきの本に載っている手順と分量に従います。
レシピに著作権はないらしいですが、出版物の情報なので分量など詳しくは書きません~。
でもとても良い本なので買ってみてもいいと思います。
さて、レッドチリは辛みが欲しければ増やすものだろう。
ただ辛みが要らない場合はパプリカを使うと聞いたことがあるような。。。
ということはレッドチリとパプリカには共通の風味あるのかな・・・
とりあえず僕は辛いの好きなのでレシピ通りレッドチリでいく。
これぞカレーという風味を支えるのはコリアンダーだと思います。
やっぱりカレーパウダーでイチバン多い分量を占めるベースみたいなスパイスはコリアンダー。
クミンとターメリックはどんなスパイスかよく知らないが、今回は匂い忘れました。
せっかくバスマティ米があるので、今度はターメリックライスでも炊いて香りを覚えておこう。
5種類混ぜたらこんな感じ(混ぜる前の写真は忘れた。)
全部で大さじ2杯分くらい。できるカレーの量は4人前くらいです。
そう考えるとスパイスは安い。
大航海時代にでも想いを馳せてみる。安いのは有難いことである、文字通り。
ん~ん!すでにいい香りぃ!
飴色たまねぎをやります。
結局カレー作りの最初はいつもこの儀式から。
小さめの玉ねぎなので2個にしました。みじん切りにして炒める。
今回はバターやラードなんていう小洒落たものはないので庶民の味方であるサラダ油でいきます。
ちなみにブログの写真のために綺麗に作業しようという努力は微塵もしておりません。
いつも通りでいかないと、やること自体が億劫になってきてやらなくなってしまう。それがイチバン良くないのです。
クオリティが低くてもやり続けるほうが、やめてしまうよりは常に良いのだという信条。
うむ、こんなもんだな。
水気がだいたい飛びました。あとは焦げになるまえの焦げの香り。
味と具材を投入します。
まずはすりおろしのショウガとニンニク。
ゴールデンコンビです。
ちなみに僕はショウガはチューブ派、ニンニクは生派です。
どちらも生のほうがいいに決まっていますが、単純に日持ちの問題です。
水と一緒に入れて煮立たせ、再度水気を飛ばします。
やはりショウガニンニクの存在感はすさまじく、この時点は引くほど良い香りが漂いました。
食らいました。
水気が飛んだら挽肉とケチャップ!
冷凍していた挽肉をレンジで解凍するときに若干火が通って、汚い見た目になっておりますが、味はOKなはず。
ケチャなんてメリケンなものをカレー作りに使うなど本場の人はどう思うのがわかりませんが、美味しければいいよね。
トマト缶ベースでカレー作ることも結構あるし、トマト味は肝要なのかもしれません。
新大陸原産のトマトに、太平洋~インド洋間の香辛料諸島からのスパイス。
すでにカレーがグローバリゼーションの産物ということか!
スパイスを混ぜて作っておいたカレーパウダーを入れて、混ぜる!
そして赤ワインと醤油!
ここでヨーロッパ文化と東アジア文化も参戦し、加速するカレーの世界化!
中火で馴染ませつつ混ぜて、とどめのグリーンピース缶と無糖ヨーグルト!
これにて味付けと具材も投入完了です。
煮込んで、完成!
フタをして15分くらい。
水気が残っていたのでフタをちょいズラしでさらに10分くらい。
弱火で煮込むと。。。
こうなって完成!!
いただきます。
普通の日本米のごはんに盛って、仕上げに卵黄様を鎮座させます。
白身は飲みました。
ん~~ん!見た目もなかなかカワイイぞ!
グローバルな食材の力を合わせた逸品も、最後にはアメリカ文化帝国主義の象徴たるデ●ズニーのプー様に包囲されて最後のときを迎えるわけですね。
味はそりゃもう、「う~ま~」って感じでした。
うまくないはずがない、大成功です。
やっぱり本に載ってるレシピってすごいですね!
クックパッドもすごいけど、これはプロの技という感じです。
喫茶店で出された大喜びするお味。
ペロリと完食。ごちそうさまでした。
明日からのお弁当にも活躍していただこう。
感想。
個人的にはもう少し辛くてもいいので、次はレッドチリ多めですかね。
あとは2日目に食べたらちょっと味が濃く感じました。水気を飛ばしすぎたかもしれません。
それほど特徴のない定番の美味しいスパイスカレーという感じだったので、今回の組み合わせと分量を覚えておいて、ひとつのベースとして今後の参考にしていこうかな。
次はスーピーなシャバシャバ系カレーが作りたいな。できればチキンであっさりがいい。
バスマティ米がなくなるまえに作るぞー。