英文法

【英語】大人こそ文法から学ぶべき5つの理由【その3】

大人こそ文法から学ぶべき5つの理由

理由その① 抽象化の能力が高いから

理由その② 他の言語や物事に取り組むときにも役に立つから

理由その③ 「何故」がわかるから ←今回のテーマ!

理由その④ 大人だから

理由その⑤ 結局本質的な英語学習だから

今回は 理由その③ にあたる「『何故』がわかるから」について書いていきます。

理由その③ 「何故」がわかるから

何故がわかると覚えられる

理由その① で書いた「大人は単純暗記に向かない」というのと同じことなのですが、

大人にとって、理由を解したものは覚えやすく、そうでないものは覚えやすいというのは正しいと思います。また、そのように物事を理解したほうが面白いと思います。

例えば、僕は料理が趣味なのですが、チャーハンを作るとき。

「火をつける前のフライパンに、油とスライスしたニンニクを入れます。」

↑この文章をみてただそのとおりに覚えるとしましょう。そのあとにはチャーハンの完成までにいくつかの工程がりありますよね。そして別の料理をするとき、ニンニクは時にニンニクおろしにされ、時にみじん切りで炒められ、時に粒ごとスープに放り込まれ、時にチューブでバターと一緒にパンに塗られます。そして、「あれ、この間のチャーハン、ニンニクどうしたっけ」と、正確なレシピは忘れ去られます

しかし、火をつける前のフライパンに、スライスニンニクをいれる理由を覚えたらどうでしょう。

  • ニンニクの香りを油に移して、その油でチャーハンを調理したい。
  • ニンニクは火の通りが早いので高温の油に入れると、香りが移る前に焦げてしまう。
  • 焦げ防止と油からの簡単な取り出しのために、断面は広いがあまり刻まないスライス。

これならチャーハンのコンセプト(ニンニク臭!)さえ忘れなければ覚えていられるでしょうし、何よりも理解が伴うので面白いと思います。そして面白いものは覚えやすいというのもまた真だと思います。

英文法がニンニクくらい面白いかは正直疑問ですが、理解が伴ったほうが覚えやすいのは確かです。

例えば、

I tried to do it.  「私はそうしようとした。」

I enjoyed doing it. 「私はそうするのを楽しんだ。」

上の文章、どうして上はto doで下はdoingなんでしょうか。正解はもちろん「tryだからto doで、enjoyだからdoing」なんです。

ただこれを丸暗記するのは何の引っ掛かりもなく覚えにくいし、何故そうなるのかわからず、納得できないと思います。納得できないと面白くありません

しかも他にもlikeの時はこうでstopの時はこうでgive upの時はこうで・・・と全て覚えていかないといけません。これを中学生などには語呂合わせで教える講師なんかもいますが・・・。やっぱり理屈があるものは理屈を通して覚えたほうが良いと思います。

理屈はこう↓

to doは未来志向「これからすること、する方向性にあるもの」に使うことが多い。

doingは過去志向「すでにしていること、しない(やめる)方向性にあるもの」に使うことが多い。

tryには完全に「する方向性」があるのでto do。「すでにしている」からこそ楽しいのでenjoyにはdoing。

そもそも「不定詞」という名前自体が「定まっていない」≒まだやっていない≒これからする、という感じが多少しますし。(少し無理があるか。)have to「しなければならない」なども完全にする方向に向いてますよね。

一方doingは「進行形」に使われるのですから、まさしく「すでにしていること」ですよね。

ちなみに未来を表すbe going to doは「これからすること(to do)に向かってすでに動き始めている(going)」ということですよ。だからwill(意志)よりも確定的な未来のことに使うんです。

どうでしょう。理由があったほうが納得できるし、覚えやすいと思いませんか。これは文法の説明をしているからです。

何故がわかると応用が利く

さて、チャーハンのはじめ、「火をつける前のフライパンに、油とスライスしたニンニクを入れる」理由を知っているみなさんであれば、この指示を別の料理を作るときにも応用できますよね。

例えば、ペペロンチーノを作るとき、ニンニクをパスタと和えるみじん切りと、最初に油であげて香りづけし最後にガーリックチップとしてトッピングするためのスライスに分ける、とか。

同様に、to doとdoingの違いを知っているみなさんなら、下の問題は簡単なはずです。

I gave up ( ) it. 「私はそれをするのを諦めた。」

I was forced ( ) it. 「私はそれをやらされた。」

このように、「何故」がわかっている知識は応用が利きます。

知識というものは覚えているだけでは仕方なく、使いこなしてこそ価値があります。

知識だけあるのはただのウンチク野郎ですので。大人であれば、仕入れた知識は使いこなしたいところ。そのためには、その知識を裏打ちしている「理由」を知る必要があるのです。

少し短めですが、これが 理由その③ でした。 理由その④ に続きます。

ちなみに上の答えはもちらんgive upにはdoing(諦める=しない方向)、was forcedにはto do(やらされる=する方向に向かった)です。

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ささ
25歳。 副業で家庭教師をやっているので教材代わりのまとめや、世界50か国以上旅をしてきて感じたこと・伝えるべきだと思ったこと、ただの持論(空論)、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている。 ときどき記事を読んでTwitterから連絡をくれる方がいることをとても嬉しく思っています。何かあればお気軽に。